策略-ブラック学級崩壊サバイバル術

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  • 明治図書出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784184700130

感想・レビュー・書評

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  • 生徒指導、学級経営に悩み、行き着いた本。
    小学校の現場についての本でしたが、現場の苦しみから逃れたいと思う気持ちそのものに罪悪感を感じている教師も多いので、この本は救いの一冊になると思います。

    もちろん、建設的に立て直す方法を考えられれば一番良いと思います。
    けれども、立て直せない自分自身を責めてしまっている先生方もたくさんいらっしゃるはず。
    実際、私自身もクラスの落ち着きのなさや、自分の指導力のなさに愕然とし、仕事ができなくなってしまう瞬間は何度もあります。

    読んでいる人に、あなたのせいじゃないと言ってくれる貴重な本。
    泥沼化してしまったクラスを見ていると、生徒同士の間で板挟みになることもあって、保護者からの理不尽なクレーム対応など、本当に生きた心地がしない地獄のような毎日を送らなくてはならなくなる…。

    そんなとき、さらに担任に頑張れというのか?
    日々、人としての扱いを受けず、生徒は話を聞かず暴言すら浴びせかけてくることもあり、生徒指導をすれば保護者から苦情がくることもあり…。

    1年間を生き延びるための考え方が書いてあり、思ったような対策ではなかったにしろ、元気をもらえた。

  • 今辛い思いをしている人は自分だけではない、自己肯定感が下がっているなかで自殺や退職を考えてしまうことへのあたたかい励ましがあり、3月まで乗り切ろうと思える一冊です。

  • 学級崩壊は誰にでも起こりうるもの。
    運の悪い宝くじを引くのと同じという言葉が印象的だった。自分も崩壊が怖い。崩壊さえしなければとりあえず良いとさえ思ってしまう。中村氏のブラックシリーズを読むと共感できる言葉が多くある。
    子供の前に立つのが辛いとき、嫌だなと思うことがあるのだが、教員だから「こんな考えでは教師失格だな。」と自己嫌悪に陥ってしまうこともある。それでも中村氏は、「教師だって人間。聖職者ではない。」と言ってくれるので、心が安らぐ。
    学級崩壊に直面したとき、みんなで先生をフォローできる職場でありたい。

  • 中村健一先生が、どのシリーズでも触れてこられている学級崩壊の予防の話があります。中村先生の著書を読むと、担任として1年間を生き抜くために見通しを持って、予防していく大切さを実感できます。今作では、崩壊してしまったときの考え方を学びました。学級との物理的な距離を取ったり、周りの教員が声をかけたりして対応できる教師でありたいです。

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