- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198506605
感想・レビュー・書評
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自称・無気力少女は、突如として
サッカー部に所属する羽目に。
そしてそこで起こった殺人事件。
兄からの知識のみでサッカーを語ってはいますが
事件現場(?)が学校のせいなのか、兄は出ず。
事件のせいで己の気持ちを知ってしまったり
また一人死んでみたり。
話としては特に突っ込むような所もなかったですが
犯人は…まぁそこかな? と。
とはいえ、半分しか合ってませんでした。
恋する女の子はすごいな、という確認もできました。
探偵役は用務員さん。
しかしこの人、やたらに謎すぎます。
最後の一言、どういう意味なのでしょう??
男性でも、だからこそ? 1日1回は
見ると思うのですが…??詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
”見えない人影―各務原氏の逆説”氷川透著 トクマ・ノベルズ(注意:2005/01発売)
・・・私は栗林晴美、無気力な今時の女子高生。ある日、サッカー部のリョーが失踪し、練習グランドの近くで血まみれになって死んでいた。自殺ではなさそうということで、軽音楽部の桑折君が用務員の各務原氏に相談しようと言った。
・・・”各務原氏の逆説”第二弾。
(但し、前作を読まなくても問題なし。)
どうも、イマイチ感が強い。ヒロインが恋に気づくあたりが唐突に感じたせいかな。
用務員の各務原氏を手伝う桑折もいらない気がしたし。
が、各務原氏があるトリックに”気づくのが遅れた理由”とその明示方法が秀逸!だった。
ラスト二行のうまい使い方だ・・・。
(叙述トリックではない。)
・・・同著者は本作以降、新刊刊行がなかったのですが、来年(2013年)前半には”たぶん出るでしょう”とのことです。(”2013本格ミステリベスト10”より) -
題名の「見えない人影」の処理はまあまあ。
反則ギリギリ、というか反則じゃないかとも思うが、これくらいなら。
ただ、そのほかの部分がお粗末。
トリック部分は……まあトリックらしいトリックも特になかったし、文句はない。
が、この人の持ち味であるはずのロジックは……。
論証の根拠となる最も重要な部分は物語の中で整合性がないし、その部分を無視してもネタがありきたりすぎて魅力に欠ける。
サブタイトル「各務原氏の逆説」にあるように逆説をメインにしてるのかと思えば、それもうまくいってるとは思えない。
かといって物語部分に力を入れているかと思えば、そこも上滑り。
どーにもこーにも……。