世界を不幸にしたグローバリズムの正体

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198615192

感想・レビュー・書評

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  • グローバリズムの負の部分が露呈し、信用を失ってきている今日日。

    スティグリッツ先生がアメリカ政府、世銀やIMFと関わることで見ることの出来た官僚主義の腐敗。
    彼だからこそ事実関係を熟知でき、分析することが出来た。
    8割がたが事実及び問題点の熟考だ。
    3章まで読み、終章を読むと良い。

    だが残る問題は、僕ら一人だけが動いても意味はあまりない。国家公務員や国際公務員そういった官僚主義内部から変える必要がある。

    一人と言わないまでも、NGOなどの小さな市民団体(脱国家集団)が何ができるかも問題に残るだろう。

  • ・グローバリズムがもたらした実態
    ・IMFとアメリカ財務省のダブルスタンダード
    ・急速な市場化・民主化・自由化にはらむ危険性
    など、グローバリゼーションを考える際に非常に示唆に富んだ本

  • グローバリズム自体は悪いものではないが、それを推進する国際機関(IMF等)に問題あり。

  • 眠い…。いい本です。

  • ノーベル賞を受賞したスティグリッツ教授の本。科学ではなくイデオロギーとなってしまっているIMFの政策に反対の立場を示しています。経済学者≠マネタリスト。国際機関のやっていることでも疑ってかかってみることが必要ですね。(G山)

  • 要再読

  •  ノーベル経済学賞を受賞した非常に有名な経済博士によるIMF・世銀体制によるグローバル化の批判的論考。IMF・世銀のシステムやワシントンコンセンサス、コンデショナリティなど、経済のグローバル化に欠かせない用語の説明もある。

     ジョセフ・スティグリッツの経済学派における立場には現在でも意見が分かれることが多い。しかし、彼は資本主義経済自体を否定することはなく、マネタリストやネオ・リベラリズムへの批判から新ケインズ学派、もしくはシュンペーター以後にサミュエルソンへと続く学派ではないかと見られている。

     彼の経済における考え方がわかりやすく述べられているのが本書の特徴でもある。なお、グローバル化における懐疑論は数多くあれども、途上国政府における「多様性」への言及からのグローバル化への拒否(ナショナリズム。特にマレーシアのマハティール元首相)や現在の搾取システムを批判するマルキシストとは全く違うという理解を忘れずに。

  • ワシントンコンセンサス(中南米対策1980〜1990年代):緊縮財政/民営化/市場の自由化
    軽視されたもの:農地改革/金融部門の規制
    重視しすぎたもの:インフレ

  • 国際協力・国際開発は現在の国際関係になくてはならない要素だが、その役目を担うIMFの実態を批判した一冊。アジア経済危機でもその手法のありかたが問われたIMF。そんじょそこらの経済学者ではなく、実際に現場にいたスティグリッツが語るからこそ説得力があります。

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