楽園の眠り

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 152
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198620639

感想・レビュー・書評

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  • 最高!

  • 児童虐待の話。虐待された経験が、次の世代に引き継がれるということがうまく書かれている。ラストシーンも強烈。カバンで母親を思い出すシーンも見事なもので、馳星周の小説の中では一番気に入った。死ぬ人も少ないし。

  • 敵味方入れ替わりながらの追跡劇にはドキドキした。が、社会的テーマとしてはどうなんだろ。「虐待されて育った人間は虐待するようになる」としか読めなかったのだけど。

  • 馳星周が児童虐待を書くとこうなるのかと。

    どちらが正しいとか、母性・父性の問題ではなくて、支配者・被支配者の関係性、人間のもつ嗜虐趣味や性欲からみることで、浮かびあがってくるものがある。
    誰かまともな人間はいないのか。雄介くんを児童相談所へ連れていってやってくれ、と切に願いました。

    文体は変えているのかしら。体言止めを多用するより、このほうが好みです。

  • ■超久しぶりの馳作品。相変わらず暴力的で乱暴なストーリだけど、根っこにあるのはやっぱり「愛」なのかなぁ。

    ■刑事でありながら息子を虐待している父親の心が再生していく物語。

  • 相変わらず救いがない

  •  私も子供をかなり激しく怒る時があり。あ…やばいかもと思った。                             この人の話はとにかくスピード感がある。この作者からノワールの魅力を知ってしまった。ワルイ男って色気があるから。 

  • うーん。面白くないわけではないのだが・・・・。馳さんの小説の中ではコメントが難しい本ですね。幼児虐待が最近テレビで報道される中ですので少し考えさせられることがありました。

  • 児童虐待の心理をめぐる描写が生々しい。池袋〜新宿辺りの追いかけっこもスピード感に満ちている。ただ、追跡が都合良く進みすぎる感もあり。とはいえ、攻守がバタバタと入れ替わり一気に読ませる。

  • 最初から虐待の描写でちょっとイヤな気持ちに・・。
    どうなるのか気になって一気読みしたけど
    読後も嫌な気持ちのままでした・・・。

    救いがないというか。でも現実はこの物語に近いんだろうな。
    私も子供がいるから虐待する気持ちはわからなくもない。
    環境次第で誰でもなる可能性があるとは思う。
    それでも虐待が快感になるまではちょっと引いた。
    そこまでいっちゃえるものなのかなぁ。
    子供は何一つ悪くないのに。悲しいね。

    あの後どうなったのかが逆に気になる本でした。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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