- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198625986
作品紹介・あらすじ
動物を食らい、人を食らう。皮だけ残し、その内側を満たす。あらゆる場所に棲息できる。増殖性を合わせ考えると、種としての「粘体」は、不老不死だ。全滅させられず、一粒でも残れば、そいつが食せる獲物があれば、増殖していく。いくら退治しようとしても、できるものではない。粘体と人間のどちらが勝者となるか、わかりきった茶番劇だ。最初は見るもおぞましい形に変貌した犬の発見から始まった。当初は南極にだけ存在していた、猛烈な食性を持つ粘体細胞の、暴走。極地研究所雪氷部員として南極に派遣されていた伊吹舞華は、ジャーナリスト目黒丈二とともに、絶望的なサバイバルに身を投じるが…。第9回日本SF新人賞を受賞した、奇想SFの極北。
感想・レビュー・書評
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SFは子供の頃大好きだったのですが、今のSFはこんな感じなのですかね。とても付いては行けませんでした。残念でした。
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人類の生き残りと、粘体との戦いまでは面白かったのですが……。
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最後の数章までは、宣伝文句の通りB級クリーチャー映画のような展開だったのですが、途中からまったく別の作品になってしまいました。
そしてその「別の作品」部分がまったく面白くありませんでした。
良い意味でB級映画のノリが楽しかった作品なのに、最後だけそんな風にまとめられても・・・というのが正直な感想です。
看板に偽りあり。本の表書きのあらすじを見て期待して読むとがっかりすると思います。
前半部分はなかなか面白かったので星2つにしておきますが、オチに関しては星1つ以下。とにかくがっかりでした。 -
作者は最後がお気に入りらしいが、どうなのだろう、あまり新鮮味を感じなかったが。
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第9回日本SF新人賞受賞作。5回目までは押さえていたこの賞なんですが、久々に読みました。まぁ、すごいと言えばすごいんでしょうねぇ…。でも、しばらくSFを離れていた僕にはちょっと無理でした。特に最後はいくら何でもやりすぎじゃないかな?と。