白い猫

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198627171

感想・レビュー・書評

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  • 柴田哲孝さんは好きな作家のひとりですが、「白い猫」(2009.4)は(私には)いただけない作品でした。短編7話がおさめられています。トップがタイトルの「白い猫」、このタイトルに魅かれて読んだのですが・・・。二重人格の殺人鬼、猫を可愛がったり、猫を極限までいじめたり、・・・、(その猫は実際は女性でしたが)、読み終えるのに大変でした。猫好きさんにはおすすめできないです!
     再読です。動物と人間の関りを描いた物語が収録されています。白い猫、カラスは何を見たのか、神隠し、人間狩り、賢者のもてなし、座敷童、魔霧の7話。柴田哲孝 著「白い猫」、2009.4発行。読後感が悪いものとじっくり読ませるものと半々な気がします。「カラスは何を見たのか」「魔霧」「座敷童」は気に入りました。二重人格の男性が猫(実際は女性)を可愛がったり、極限まで虐めたりする「白い猫」は猫好きさんにはお薦めできません。「神隠し」や「人間狩り」も気持ち悪いです。

  • 2015.6.17 読了

    短編集でした。
    初めての作家さんでした。

    完全にタイトルに惹かれて
    借りました。

    これは。。。
    かなり 読後感 モヤモヤ、ショック、
    やな思いしか残らない。。。
    感じの話が 多い。

    けど、次はどんな話が 来るんだ?と
    思ってしまい、
    ついつい 読み進みます。
    変な魅力があるというか。

    他の作品も読んでみたいかも。。。

    やっぱり 猫好きには
    「白い猫」の話は ショックでした。。。(泣)

  • 動物をテーマにした、ホラーとミステリの短編集。どれもこれもがぞくりとさせられる読み心地で、なかなかに邪悪です。
    お気に入りは「賢者のもてなし」。ストーリーの展開にはとにかくどきどき。いったいどうなってしまうのか、何が仕掛けられているのか。これはお見事という他ないですね。
    「人間狩り」も凄いなあ。恐るべきホラー。あれとこれとのどっちがましかは……考えたくもありません。

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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