メッシュ すべてのビジネスは〈シェア〉になる

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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631178

作品紹介・あらすじ

ソーシャル・ネットワークがすべてに網"メッシュ"をかけるとき、2010年代の経済・社会は、どう変わるのか?「モノ」より「つながり」、「使い捨て」より「借りぐらし」-。"ロングテール"以来の革命的ビジネスコンセプト、待望の邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • これまでのビジネスは個人が何かを所有し、あるいは与えられるサービスを享受していたが、これからは複数人で何かをシェアしたり自分にあったサービスを選択する 。人々がインターネットに繋がり、情報の入手が気軽になったからだ。

    メッシュ という言い方はイマイチ浸透していない。シェアリングエコノミーの方がまだ聞くだろうか。

  • メッシュである。
    フリー、シェア、メッシュ
    これが三大キーワードとしてこれからも学を深めます

  • 本棚に眠っていた本を引っ張り出してやっと読みました。発売は2011年でしたので6年前ですが、レイチェル・ボッツマンの「シェア」が発売されたのが2010年頃でしたから、ほぼ初期のシェアエコ解説本ということになります。著者のリサ・ガンスキーは写真共有サイトのOfotoを起業してコダックに売却するなど有名な起業家ですが、本書では「メッシュ」という表現を使って、いまでいうところのシェアリング・エコノミーについて解説されています。もう少しいうと、シェアリング・エコノミーのその先を見据えて「メッシュ」という呼び名を使っているような気もしました。というのもガンスキーのビジョンには、複数のサービスが生態系として網目のようにつながる将来像を描いています。つまり単独企業によるシェアエコのその先の生態系としてのシェアエコを構想しているという感じがして、とても参考になりました。「メッシュ」(ガンスキー)、「シェア」(ボッツマン)、「シェアリング・エコノミー」(スンドララジャン)がいわゆるシェアエコ3部作で、シェアエコを学びたい人は3冊必読かと思います。

  • シェアとかぶる部分もあるが、ビジネスに対しての視点はこちらのほうが多いかな

  • この本では、有形物やサービスをシェアリングするために、ネットをアクセスするための手段として用いたビジネスモデルを「メッシュ」と呼んでいる。メッシュ=網の結び目から様々な方向に意図が伸びて行くように、ネットワークが他のネットワークと結びついてどんどん広がっていく、ということらしい。

    聞きなれないカタカナ用語が多く、非常に読みにくく感じた。特に、事例がほとんど米国中心であるため、ピンとこないということもあるのだが、証拠不十分な決めつけが極めて多かったせいでもある。
    例えば、知的所有権の問題を挙げてみよう。著者は、知的所有権に対しては真っ向から反対の立場を示している。反対するのはいいのだが、その根拠が極めて浅薄である。「だが販売網を巻き込んで知的所有権を振りかざしたプリンターのインクをめぐる競争は、知的所有権そのものに大きなリスクがあり、市場の低落を招きかねないことをあきらかにした。時間を経るうちに、インク購入の際に選択肢がないことに顧客は不満を持ち、企業に対する信頼を失っていった。知的所有権にこだわる企業は産業分野の成長に貢献することや、市場の声を聞くことを忘れている(P204)」「顧客がブランド企業のプリンターカートリッジの法外な価格に疑問を感じるようになると、その企業が将来発売する新製品のモニターになりたいという気持ちにはとうていならない(P205)」

    プリンターのインクが知的所有権によって保護されていることによって、単に値段が安いだけの粗悪品の流通を阻止するという機能を持っていることを忘れてはならない。さらに、消耗品である程度稼ぐことを前提にしたビジネスモデルであるからこそ、プリンター本体を安く提供することができるのである。こういった前提となる事実は全く無視されており(勉強している形跡もないが)、著者が感じている不満をぶちまけているに過ぎない。著者のリサ・ガンスキー氏の履歴を見ると、シリコンバレーの名物起業家とあり、複数の先駆的なインターネット関連ビジネスを立ち上げているらしい。結局、このようにアイデアだけで短期間のうちに起業し、他の企業に高値で売っていこうとする人たちにとっては、既存の企業が有している知的所有権は、自分の商売の邪魔になる目の上のタンコブのような存在に過ぎないのだろう。特許屋という立場で読んだので、かなりいらいらしたのだろうと思うが…。「シェア」と「キュレーションの時代」を読めばこの本は不要、としていたアマゾンの書評があったが、まさに同感である。

  • 6月27日、櫻田さんから献本いただく。
    8月19日読了。

  • amazonの「オススメ」で知った。
    ハヤカワの「小さなチーム」つながりってことらしい。



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    【要約】


    【ノート】

  • この手のビジネスに関する本において、成功に至った要因がなんとなくで、はっきり語られないことが多い。本書も同様。そこが読んでいて欲求不満の原因。本書をきっかけにきっちりと理論化すべし。

  • サイクルシェアリングも含めて、シェアやレンタルのビジネスが増えてきているように感じて読んでみた一冊。シェアすることの良さや、こんなものまでシェアできるんだといった世界のシェアサービス紹介、今後の見通しまで広くシェアにまつわるコンテンツを扱っていてとても参考になりました。必要なときに必要なだけ、というシェアはこれからも増えていくんでしょうね。立川でサイクルシェアリングができるといいんだけど。

  • アイデアを盗まれることを心配しなくても良い、もしそれが本当に新しいアイデアであれば、説明に苦労するから。というハワード・エイケンの言葉の引用には納得。
    すべてのビジネスがシェアとして可能だということを解いていて、リーマンショック以降のトレンドだということを述べている。

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