売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス

著者 :
  • 徳間書店
3.76
  • (9)
  • (16)
  • (9)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 122
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198631369

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これを知ってたら無駄使いはしない?笑笑
    ペニーオークションはムキになるとハマっちゃうね。

    消費とは…もの→事→つながり

    何かの消費行動を行う時、対象物について
    1、比較
    2、分析
    3、変える
    4、買わない
    の可能性を模索する
    これをさせないのが思考停止ビジネス


    1、催眠(プレゼント販売、誇大広告、報告勧誘商法、振り込め詐欺、資格ビジネス)
    2、中毒(ゲーム、パチンコ、ギャンブル)
    3、自制心を奪う(ペニーオークション、炎上マーケティング)
    4、新たな思想を埋め込む(自己啓発)
    5、人生の絶望につけ込む(貧困ビジネス、宗教ビジネス)

    弱い人たちをいかにもっと弱くするか
    ニーチェは生の愉悦を「性欲、残酷、陶酔」とした。異性を求め、他者を制圧し支配下におき、何かに心を奪われる

    売り手が「何を言わないか」が重要。嘘は言わないガーデンズ、あえて言わない触れなかったことに真実が隠されている。

  • 本書は、分類上「ビジネス書」なのでしょうが、著者のノンフィクション的作風?のため、けっこう惹きこまれ読んでしまいました。
    思考停止ビジネスの特徴として、人間が消費行動をとる際に自然と対象物に対して行っている?比較、?分析、?変える、そして?買わないという検討を抜きにさせることが挙げられます。前半は、こうした思考停止ビジネスを展開する売り手側の手法についてチャルディーニの「影響力の武器」を引用して説明えいていますが、後半、著者は、現代社会においては、消費者側にもそうした思考停止ビジネスを求めている部分があるという主張を展開していきます。ここが本書がビジネス書と異なる印象を与える部分なのでしょう。
    確かに、自分で決めるより、口コミ評価を購入の判断基準にする人が多くなり、ステマといったマーケティング手法も使われるようになりました。著者がキーワードとして挙げる「つながり」抜きにしてミリオンセラーのヒット商品は生み出せないのかもしれません。

  • 比較、分析、別のもの、断る
    これらを禁ずることが重要

  • 皆がつながりを求めている。
    労働ひ分業がすすみ、社会との接点が見出しにくい中、消費者としての接点が多い。金をもらってまで消費する時代。
    宗教、水嶋ヒロ(対B層)、AKB48、どれも思考停止させられてるんだってさ。言われればそうかもしれない。すべてに自己責任を問われてきている社会においては、自ら思考停止させられることを求めているとも。
    なかなか面白い分析です。

  • 悪い人達に気をつけよう!
    坂口氏の本の中でも良書。本当に学びになる。
    僕は時遅く学びの大切さを知り、余りの機会損失の大きさに悔やみ読書をする様になった。
    有る意味、その点から思考停止となり、無闇に読書をしているのかも知れない。ある種の分野の著者や出版社から見ると思いっきり美味しいターゲットなのかも知れない。反省しつつ注意をしようと思った。

    ブックオフで105円で買った本だが意外に良かった。

  • ところどころ著者の回想が入るのが面白い。

  • 雑誌に掲載されてたから、モデルがブログに載せてて、口コミを見て、テレビでよく見る、友達がみんな使っていて、セールで安くなってて、いまだけ限定で、よく当たるって噂の、、
    集合知の時代、皆こぞって思考停止にさせられているという恐ろしい事実。そもそもこの本を買ったわたしも既に思考停止している。

    でも誤解を恐れずに書けば、思考停止ビジネスこそが今一番時代に合った 需要と供給に見合う真のWin-Winビジネスなのでは?

  • タイトルを見て、それっぽい企業のビジネスモデルに”影響力の武器”の内容を貼付けたものに毛が生えたくらいの内容をイメージしていたが、もう少し盛り沢山。

    実体や心理テクニックだけでなく、ハマる人や宗教との比較、社会背景についても書かれており、これからの思考停止系ビジネスモデルについて参考になるであろうことも書かれているので、この周辺を俯瞰するにはよい。

    物語論的な部分、感情マーケティング的な部分等々あり。

    自己啓発や自分探しも直視して見ている。

    三浦展の下流社会を売り手から書いたような本。

  • 人は何らかの消費行動をおこなう際、対象物について以下4つの可能性を模索する。
     ①比較(他と比べてどうか)
     ②分析(価格などは妥当か)
     ③変える(他のもので代用できないか)
     ④買わない(そもそも購入すべきか)
    これをさせないのが「思考停止ビジネス」

    5パターンに分けられる。
     ①催眠タイプ
     ②中毒にさせるタイプ
     ③自制心を奪うタイプ
     ④新たな思想を埋め込むタイプ
     ⑤人生の絶望につけ込むタイプ

    各々について多少の具体例が書かれている。
    また各タイプが利用する心理テクニックについても書かれている。

    思考停止ビジネスにハマる人々についても記載があり、
    ギクッとすることも多い。

    面白い。思考停止ビジネスに絡め取られないためにも一読をオススメする。

  • 2011年06月 01/032

    思考停止ビジネスの条件はこの4つをさせないこと。
    ①比較、②分析、③変える+④買わない

    旧来商品を買わせる思考停止ビジネス手法
    ①権威、②コミットメント、③返報性、④希少性、⑤認知的不協和(時間消費に関するもの)

    仕事の工夫の凡庸な要諦3点
    ①朝早く起きて仕事をすること、②学び続けること、③人にはできるだけ優しく接すること

    人間の3大特性
    ①自分が特別な存在であるという思い込み、②自分自身では何も決めることができない、③自分は常に幸せではないと感じている

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

未来調達研究所株式会社所属の経営コンサルタント。大学卒業後、メーカーの調達 部門に配属され、調達・購買、原価企画を担当してきたコスト削減、仕入れ等の専門家。日本テレビ「スッキリ」、TBS「篠田麻里子GOOD LIFE LAB」のコメンテーター、ラジオ「オールビジネスニッポン」のMCなどとしても活躍中。

「2020年 『1年仕事がなくても倒産しない経営術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口孝則の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×