波形の声 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 430
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198637521

感想・レビュー・書評

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  • 長岡弘樹短編集。

    軽い感じで読めるミステリー。

  • *小学校四年生の中尾文吾が自宅で襲われた。補助教員の谷村梢は文吾から、スーパーで教師の万引きを目撃したと聞いていた。だが襲われる直前、梢の名前を呼ぶ声を近所の人が聞いていたという。疑惑の目を向けられた梢は……。人間の悪意をとことん見据えたまなざし、心温まるどんでん返し、そして切なさはビターに!奥の深い長岡ミステリー最新作7篇! *

    どのお話も、ぴりりとスパイスが効いています。よくもまあこんな謎解き思い付くな…といつもながら感服です。
    特に良かったのは、ハガニアの霧。スピード感があってぐいぐい引き込まれますが、ちょっと意外な展開になり、ラストの、やるせなくあたたかい寂寥感がなんとも言えない作品でした。

  • ミステリー短編集です。
    はー!なるほどねー!となるものから、それはさすがに無理無理では?ってものまで。
    読み手の目線と少しずらせば、全く違う角度の顛末がある。
    中でもいくつか、思いやりゆえに起こった話には胸が熱くなりました。

  • #読了。短編集。
    トリックのアイディアにはさすがと思わせられるが、読後感が決して良いものではない。これは、誰しもが持っているだろう悪意のような感情にはっとさせられるからだろう。

  • なんか手堅く面白かった。

  • 『教場』が面白かったので読みました。これも良かった。

  • 短編それぞれ面白かったけどしりつぼみかな・・・。レイアウトで気になったのが行間あきすぎじゃない?軽い印象を受けた。

  • 出張移動中に読むに最適。考えながら読んで、最後になるほどっと思って、ニヤニヤして。で、一息ついて飲み物を口にして景色を眺める。で、しばらくして次の短編に。
    そうしてる間に目的地に着きます。

  • さらっと読めた。
    ハラハラするものから、じんわりくるものまで様々な短編ミステリー!
    H26.10.28読了

  •  苦味。読後に舌に残るような。
     ただ、こういうトーンだと、そうまあ楽しさはない。
     けれど、基盤にある。親子のつながり。それが少しほっとさせる。

著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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