- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198638443
作品紹介・あらすじ
経済を知るためには、個人の心理、脳の仕組みを知ることが必須である。なぜなら一人ひとりの人間の心理と行動の総合計こそが経済だからだ。例えばいま日本経済は、国の借金に対する過度の恐怖にとらわれ、政府による適切な歳出拡大を妨げ、必要な景気対策が不十分となっている。日本の繁栄は、こうした心理的恐怖を処理できるかどうかにかかっている。本書は心理学、物理学の該博な知識を縦横無尽に駆使して、経済の本質を解明していく。
感想・レビュー・書評
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・(宇宙は)膨張しているのにエネルギー密度が変わらない=ダークエネルギーという。
しかも宇宙は加速度的に膨張している。
・挫折・恐慌を体験した国はその後加速度的に成長している。(イギリス、日本)
・マクロ経済学的には、財政破綻国家はたいていの場合「超回復」する。
・世界の収支バランスは常に0。
・政府の赤字は民間の黒字、日本では成立、ギリシャでは不成立。
日本では、国の借金が増えれば、民間の黒字が増えていく。
・技術力=豊かさ。
農林水産業従事者1人あたりの食糧生産量(2008年)
日本31人分。アメリカ145人分。中国2.8人分。
・工業力がなければ、外国から借金をするしかない。
・独自通貨は経済の強力な安定剤。
自国通貨建ての国債ならば多少のインフレに注意して、通貨の安定運営が可能なはず。
・ドイツの例。 ハイパーインフレが起こったが、レンテンマルクがもので価値を裏付けることを宣言した結果、インフレが終わった。
・経済の神秘:破綻が成長を促す。
・ル・ボンは「断言・反復・感染」こそが広告の驚くべき力やマスコミの源泉であると指摘。
・「ピグマリオン効果」=教師が自分の生徒を優秀であると信じると、その生徒の成績が上がりやすいという効果。
・「肯定はストレスを弱め、否定はストレスを強める」
・日本は破綻するでしょうか? おそらく破綻はしないでしょう…。
・否定→ストレス生成して野生を呼び覚ます。肯定→ストレス解除理性を呼び戻す。という脳の仕組みを全面活用する。
・瞑想:自分のなかで起こっていることを全て実況中継し肯定すること。→瞑想に関する科学的研究論文は1500本を超えている。
→ヴィパッサナ瞑想(近年アメリカで代表的なものになりつつある)
・全ての心の内容物を決して抑圧せず、肯定する。
・「サイモントン療法」:運動が癌治療にかなり効果がある。
・「愛は君の人生を癒すこともできるが、君の心を打ち砕くこともできる」詳細をみるコメント0件をすべて表示