日本経済のミステリーは心理学で解ける (一般書)

著者 :
  • 徳間書店
4.67
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638443

作品紹介・あらすじ

経済を知るためには、個人の心理、脳の仕組みを知ることが必須である。なぜなら一人ひとりの人間の心理と行動の総合計こそが経済だからだ。例えばいま日本経済は、国の借金に対する過度の恐怖にとらわれ、政府による適切な歳出拡大を妨げ、必要な景気対策が不十分となっている。日本の繁栄は、こうした心理的恐怖を処理できるかどうかにかかっている。本書は心理学、物理学の該博な知識を縦横無尽に駆使して、経済の本質を解明していく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・(宇宙は)膨張しているのにエネルギー密度が変わらない=ダークエネルギーという。
    しかも宇宙は加速度的に膨張している。

    ・挫折・恐慌を体験した国はその後加速度的に成長している。(イギリス、日本)

    ・マクロ経済学的には、財政破綻国家はたいていの場合「超回復」する。

    ・世界の収支バランスは常に0。
    ・政府の赤字は民間の黒字、日本では成立、ギリシャでは不成立。
     日本では、国の借金が増えれば、民間の黒字が増えていく。

    ・技術力=豊かさ。
     農林水産業従事者1人あたりの食糧生産量(2008年)
    日本31人分。アメリカ145人分。中国2.8人分。

    ・工業力がなければ、外国から借金をするしかない。
    ・独自通貨は経済の強力な安定剤。
     自国通貨建ての国債ならば多少のインフレに注意して、通貨の安定運営が可能なはず。
    ・ドイツの例。 ハイパーインフレが起こったが、レンテンマルクがもので価値を裏付けることを宣言した結果、インフレが終わった。
    ・経済の神秘:破綻が成長を促す。
    ・ル・ボンは「断言・反復・感染」こそが広告の驚くべき力やマスコミの源泉であると指摘。
    ・「ピグマリオン効果」=教師が自分の生徒を優秀であると信じると、その生徒の成績が上がりやすいという効果。
    ・「肯定はストレスを弱め、否定はストレスを強める」
    ・日本は破綻するでしょうか? おそらく破綻はしないでしょう…。

    ・否定→ストレス生成して野生を呼び覚ます。肯定→ストレス解除理性を呼び戻す。という脳の仕組みを全面活用する。

    ・瞑想:自分のなかで起こっていることを全て実況中継し肯定すること。→瞑想に関する科学的研究論文は1500本を超えている。
    →ヴィパッサナ瞑想(近年アメリカで代表的なものになりつつある)

    ・全ての心の内容物を決して抑圧せず、肯定する。
    ・「サイモントン療法」:運動が癌治療にかなり効果がある。

    ・「愛は君の人生を癒すこともできるが、君の心を打ち砕くこともできる」

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1997 年大阪大学工学部電子工学科卒。1999 年大阪大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期課程修了。(工学修士)
1999 年精密機器メーカーに入社。研究所にてプログラマーとして勤務の後、マーケティング、市場分析、事業分析業務等に従事。
2005 年に退職し、マンション経営の傍ら会計学を独学。個人トレーダーとして債券投資、株式現物・信用取引、外為FX 取引、商品先物取引、ヘッジファンド流投資手法などを経験。
会計の知識と理系のセンスを活かしながらマクロ経済を研究するとともに分析結果を広くネットで公開し、多くの読者を集めている。
他著書「国債を刷れ!」(彩図社)
著者ブログ:[廣宮孝信の反「国家破産」論 ブログ]
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp
《監修者》
三橋貴明(みつはし・たかあき)
1994 年、東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒。中小企業診断士。
外資系IT 企業、NEC、日本IBM などに勤務後、2008 年12 月独立。2009 年11 月、株式会社三橋貴明事務所設立。
『本当はヤバイ!韓国経済(彩図社)』『崩壊する世界繁栄する日本(扶桑社)』『本当はヤバくない日本経済(幻冬舎)』『ジパング再来(講談社)』
『中国経済 隠された危機(PHP 研究所)』『マスゴミ崩壊(扶桑社)』『経済ニュースの裏を読め!(TAC 出版)』他著書多数。
ブログ『新世紀のビッグブラザーへ』への訪問者数は、2008 年3 月の開設以来のべ420 万人(2009 年12 月現在)を突破している。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/

「2013年 『これがアベノミクスの革新だ 国債を刷れ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

廣宮孝信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×