高山一実写真集 独白

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198647902

作品紹介・あらすじ

乃木坂46高山一実・待望の2nd写真集。

撮影の舞台は、高山一実がいつか訪れてみたいと憧れ続けていたフィンランド。デザインにあふれたヘルシンキの街で、図書館を探検し、老夫婦とバーで盛り上がり、静謐な大聖堂にたたずみ……笑顔と繊細な横顔が交錯する中、旅は森と湖の町へと続いていきます。
均整の取れたボディラインが美しい水着姿やランジェリーも披露。一遍の小説のような、叙情的な作品となりました。

感想・レビュー・書評

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  • 強い赤の口紅が、彼女のほがらかでやさしげな外面と、
    芯の強い、逆境にも抗って進んでいけるような内面とをつないでいるかのよう。
    つながれたトータルでの両面相成り立つ「高山一実」さんが、
    真っ赤な口紅の女性としてページ上に顕現しています。
    とても魅力的でした!

    高山さんは『トラペジウム』という長編小説を何年か前に上梓しました。
    最後の方なんかは、静かに血を流しながら書いているような気配すらありました。
    書くという作業は、孤独です。
    孤独だけれど、豊かな時間を過ごすことでもあります。
    言葉と向き合い、物事と向き合い、空想と向き合い、自分と向き合う。
    格闘しても負けない心が必要になってくるもののような気だってします。

    そういった段階を経たためなのかそうではないのかはわかりませんが、
    大人びた顔つきになりいくらか成熟したような雰囲気をまとうようになった高山一実さんには、
    どうあっても前へ進まなきゃというような、
    一歩後ずさったとしても前は向いていようというような、
    そんな決意のようなものからくる姿勢を、
    この写真集に捉えられている彼女の存在まるごとからちょっと感じられるというか、
    ベースにそういうものを宿している人の美しさを見ているのかなあ、
    という気持ちで写真集を眺めていました。

    あっけらかんとして見える部分は多いのですけども、
    じいっと見ていると、そんな気がしてくるのでした。

    ちょっとシックな感じの服装が多かったからか(落ちついていて素敵でした)、
    黄色いスカートがよく似合っている一連のショットが印象強く、よかったです。

    なんていうか、とってもへんなことを言いますけど、
    「親戚にひとりは居て欲しい高山一実さん」なのでした。

  • 素晴らしかったです。高山一実ちゃんがフィンランドに着いてから撮られた写真が時系列で載っているので、物語のような旅行記のような写真集でした。色々な表情が見れて
    、見終わると心掛けて温まるような浄化されたような気持ちになります。これからも何度も見返すと思います。

  • なんだかんだやっぱりかずみん美人やなぁと。
    年を経るごとにどんどん魅力的な女性になられている....

  • 美人揃いで知られる乃木坂46内でもじつは屈指の正統派の容姿を誇る高山一実だが、自分のそういう面を取り立てて推すのは苦手なのか、普段は良くも悪くも色気をあまり感じさせない。一時はバラエティ路線・笑わせキャラへ走ってすらいたようだ。

    前の最初の写真集は未見なので比べられないが、基本的に、端正さとのどかさの同居した北欧の街並を旅したスナップショットといった趣。水着などもあるがあくまでも健康的で清純。挑発的・刺激的な色気というのはあまりない(乃木坂だから、だろうが他メンの写真集実績に比べてもたぶん刺激少なめ)。やはり高山は(いまのところ)そういうキャラなのだろうと思う。とはいえ正統派美人の面は満載。で、書名の「独白」って?という気もするけど。

    坂道・AKB系写真集恒例の秋元康のコメントがふと気になって見たが、私の印象だと高山は、秋元がそう書いたほど等身大で裏表ない素朴な人でもないような気がしている(非難ではなくて)。本書中の屈託のない微笑みも、それはそれで嘘ではないのだろうけれど、自ら綴った『トラペジウム』でもその他時折見え隠れする言葉からも、なかなかに鬱屈を抱えているように思える(アイドルになるような者は、あるいは私もそうであるように現代人の多くがそうなのかもしれないが)。彼女は従来から時折半目がちな顔をするように見受けるが、本書でも時折見せるその表情に鬱屈の翳りの一端を垣間見てしまうのは私の妄想にすぎないのだろうか。

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著者プロフィール

1994年2月8日生まれ、千葉県南房総市出身。2011年8月、乃木坂46第一期メンバーオーディションに合格。16年4月より雑誌『ダ・ヴィンチ』にて小説『トラペジウム』の連載を開始。18年11月に単行本化された同書は20万部を突破し、「平成世代が買った本1位」(日販WIN+調べ)となる。16年9月にはファースト写真集『恋かもしれない』、19年2月にはセカンド写真集『独白』を刊行している。

「2020年 『トラペジウム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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