- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198652210
作品紹介・あらすじ
28万部突破のベストセラー『白砂』の
乱歩賞作家が放つ書下し社会派サスペンス!
婚約者が元恋人と失踪!?
残された限界集落の写真は何を語る?
裏切り、それとも――。
悲しみと怒りを抱えつつ婚約者の足跡を追う女性がたどり着いた衝撃の真相!
書店員さんから絶賛の声続々!
●うさぎや矢板店 山田恵理子さん
謎を追い続け、衝撃の事実の連続に心がとまらない。
水がテーマのミステリーが静かに沁み渡る。
●あおい書店富士店 鈴木裕里さん
秘密は何かを守る為にあるのではないでしょうか。
大切な誰かをあるいは弱い自分を。
許されざるはどちらなのか、考えさせられました。
●ブックジャーナリスト 内田剛さん
謎が謎を呼ぶ「限界点」を超えた面白さ!
ここには葬り去ってはならない本物の正義がある。
母と父代わりの伯父に会わせるため、初井希美は婚約者の千住光一を待っていた。だが時間になっても光一は現れず、そのまま姿を消した。彼は限界集落をテーマにしたフォトエッセイを連載しており、ふたりは結婚後、地方移住の計画を立てていた。自宅のPCに転送された写真を手がかりに、光一の妹・美彩と足取りを追う途中、光一の元交際相手・優子も失踪していることを知る。二人は一緒なのか? 悲しみと怒りを抱えつつ光一の足跡を追う希美だが……。
感想・レビュー・書評
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婚約者が突然、失踪する。
彼の元恋人だった女性も同時期に行方不明に…。
婚約者の妹と共に行先を辿るとそこは、限界集落跡の水の郷ニュータウン。
サスペンスの予感…??と思いながらも読み進めると少し社会的要素もある。
天然水に汚染という問題に殺人が絡み少し重い感じがした。
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婚約者の失踪からはじまり、なんだか盛り込みすぎているような展開でお腹いっぱい。
あまり話に深みが感じられず、入り込めなかったかな。 -
図書館で借りた。
婚約者が失踪。婚約者の妹と共に捜索する話。 -
カボチャを庭に放置して、朽ちていく様子を撮り続けた写真がある。
滅びゆくカボチャを見せ、残る種に希望を感じ取らせる作品。
それに感動して、限界集落や自然の写真を撮り続けた、
主人公の婚約者が、行方不明になる。
いづれ、地方移住を約束したはずの婚約者は、
もとの交際相手と一緒に行動していたことがわかる。
婚約者の妹と共に、真相を探すうち、
自分の知らない過去が明るみに。
東京大空襲で焼け野原になった東京上野の話には、
胸が痛くなった。 -
読了後に見る「水葬」のタイトルとカメラレンズから覗く水が滴る装丁にこの作品の内容が集結されている。
主人公は初井希美。
結婚を約束していたフリーカメラマンの千住光一が元恋人の優子と共に失踪。
希美は光一の妹・美彩とカメラに残されていたGPSログデータを手掛かりに二人の足取りを追い始める。
この物語の重要人物である弘永徳蔵の戦時中の手記から限界集落の復興に掛ける情熱が伝わる。
ただ始終、高飛車な物言いをする美彩のキャラが強すぎる事と、淡白な文章と会話文のせいで登場人物たちの心の揺れを感じ取る事が出来ず共感し辛かった。 -
2023.0126
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2021-12-168環境問題と過疎と開発。これだけでも結構いっぱいなのに、戦災孤児まで含めるとそりゃややこしくなるわね。どっちかにした方が良かったかも。筆致派素晴らしいので少し残念です。
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婚約者が失踪。それも元カノと。
えー、何を信じればいいのだろう。そんな人だったのだ、とあっさり諦めて行方を探すなんてことできそうにないや、あたしは。って諦めよすぎか。 -
続きが気になって一気読み。
読後感、悪くないけどツライ。 -
母と父代わりの伯父に婚約者を会わせるその日、婚約者が失踪、初井希美は婚約者の妹とともに行方を追う。一人一人の人物、動機、冗長な戦中戦後のお話…、少しずついまいちで残念。もう一作『白砂』だけ読んでみようかな。