オンボロやしきの人形たち (児童書)

  • 徳間書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198653750

作品紹介・あらすじ

『秘密の花園』『小公女』のバーネットの
知られざる名作、初の翻訳!

明るく、楽しくくらしていれば、いつでも
しあわせになれるんだ……

人生のさまざまな困難をのりこえた作者が、
小さな子どもたちのために残した
心あたたまるおとぎ話。

先が見えない今の時代にこそ、
子どもたちに読んでほしい、
また、大人もはげまされる物語。

ある女の子の子どもべやに、
「オンボロやしき」とよばれる、
古い人形の家がありました。

家も、中に住む六人の人形も、みんなぼろぼろ。
でも人形たちは、いつも陽気に、
楽しくくらしていました。

ある日、子どもべやに、
ぴかぴかの新しい人形の家と、
りっぱで華やかな、貴族の人形たちがやってきて、
オンボロやしきは、へやのすみっこにおしやられ、
わすれられてしまいます。

それでも、気だてのいい人形たちは、
新しい人形たちのようすに感心し、
こまっているときには、助けてあげました。

ところが、女の子の乳母が、
オンボロやしきをもやしてしまおう、と
思いついて……?

人形たちを見守る「妖精の女王」が語る、
という形式の、心あたたまる物語。

『秘密の花園』『小公女』の作者が、
小さな子どもたちのために、
心をこめて書いた
知られざる名作。

日本で翻訳されるのは、これが初めて!

人気挿絵画家、平澤朋子の挿絵がたっぷり入った、
贈り物にもぴったりの、かわいい1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ベスト 『オンボロやしきの人形たち』 | 教文館ナルニア国
    https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/weblog/33623

    「オンボロやしきの人形たち」ほか子どもにオススメの3冊 底抜けの明るさで苦難突破|好書好日
    https://book.asahi.com/article/14491201

    オンボロやしきの人形たち(いつか読書をする人へ)|本、書籍の販売、ネットカフェを運営する啓文社
    https://keibunsha.net/details/recommend-detail.php?di=1027

    HIRASAWA Tomoko illustration
    http://www.studio-dessin.com/

    オンボロやしきの人形たち - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b591971.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      尾﨑愛子さんの巻 - 徳間書店
      https://www.tokuma.jp/news/n45515.html
      尾﨑愛子さんの巻 - 徳間書店
      https://www.tokuma.jp/news/n45515.html
      2022/02/03
  • 私のバイブル『秘密の花園』のバーネットの、初邦訳作品!というだけで期待は跳ね上がっていたのだけど、図書館で借りる際に司書さんが、
    「この本!とっても面白いです!おすすめです!」
    と言ってくれてますます期待は高まった。
    それに応える、楽しい楽しい本!
    人形たちが愛しくてもう…。
    一人で読むつもりだったのだけど、司書さんの言葉を聞いていた6歳娘も聞きたがり、ちょっとずつ最後まで読み聞かせ。
    娘もケラケラ笑ったり、人形たちを心配したり、夢中で聞いていて嬉しかった。
    絵もとってもいい!

  • おすすめしている人がいたので、図書館で借りました。

    「オンボロやしき」は、古い人形の家です。
    シンシアという女の子のへやのすみっこにありました。
    家も人形たちもぼろぼろでしたが、人形たちはいつも楽しくくらしています。
    ある日、シンシアのおたんじょう日に、新しい人形の家の「ピカピカ城」がやってきて……。

    ちょっと絵があっていないような気がしますが、西洋の名前を複数把握するには、わかりやすかったです。(原書の絵があったら見てみたかった)
    内容はというと、なんとなくおもしろいです。
    ルーマー・ゴッデンの『人形の家』のような暗さはなく、人形たちが陽気なのが楽しいです。
    笑っていればなんとかなるさ、みたいな、物事を深く考えすぎないというか。
    ハチャメチャ・ピーターがパッツィー嬢と結婚すると言い切る理由が、「身分の高い令嬢は、いつだって、ぼろを着たハンサムな青年と、結婚するものさ。」って、なんて客観的かつ楽観的なんだろうって。笑
    あとは、無邪気な人形遊びが、人形たちには苦痛になったりするのはちょっとこわかったかも。
    妖精の女王の語りも慣れないけれど、物語の進行に必要だったんだなと理解しました。
    最後は人形たちが仲良く、幸せになってよかったです。
    小学校中学年向け。

  • シンシアのおばあさんが大切にしていた人形の家は、古くなってオンボロやしきと呼ばれていました。でも、オンボロやしきの住人たちはいつも明るく楽しくくらしていました。ある日、シンシアがぴかぴかの新しい人形の家をもらって、オンボロやしきは燃やされてしまうことに……。

    やっぱりバーネットはいいなあ!人形のお話だけど、ニコニコ明るく生きることって大事だよと伝えてくれる。一番好きなのは、「しんぱいごとを気にかけて、寝床にもちこんで世話を焼いて、牛肉のスープとおかゆをあげたりしたら、そのしんぱいごとは、いつまでも出ていってくれませんからね」っていう表現の仕方。
    イプセンの『人形の家』も好きだし、なんで生き生きとしている人形のお話ってこんなに魅力的なんだろう!

  • 祖母のものだった古いオンボロな人形の家。住んでいる人形たちもオンボロですが、楽しく愉快に暮らしています。そこへ、新しいピカピカの人形の家と人形たちがやってきます。部屋の片隅に追いやられたオンボロな人形たちは?

    バーネットの日本初訳。小学中学年向きの楽しいお話。

  • なんと、ほがらかな!
    とても素敵な人形たち。読みながら、とても楽しくなりました(◕ᴗ◕✿)

  • シンプルなお話ですが、あたたかく素敵な結末です。
    絵も魅力的です。

  • 妖精の女王からみなさんへ。

    オンボロやしきはお人形の家で、シンシアという女の子の子供部屋のすみっこに置いてあった。

    ずいぶん昔からあるオンボロやしきと、そこに住むお人形たちは、自分たちの家や着ている服がボロボロでも、持ち主のシンシアに遊んでもらえなくても
    笑顔を絶やさず面白おかしく暮らしていた。

    ある日、ピカピカの新しいお人形の家がシンシアの子供部屋に運ばれてきて、その中のお人形1人と、オンボロやしきのお人形たちは交流を始める。

    もういらないと、オンボロやしきごと燃やされそうになる危機を妖精に助けられながら、自分たちを大切にしてくれる新しい持ち主に出会うまで。

    逆境にもめげず、日々を楽しく生きていこうっていう感じかなあ。著者の人生と同じように。
    可愛らしいお人形さんたち。素敵。

  •  2021年の10月に初版発行された本作。「小公子」「小公女」「秘密の花園」を書いたバーネットの作品だ。1900年の初めにアメリカやイギリスでは出版されているが、日本では今回初めて訳され、紹介されたということだ。
     「オンボロやしき」と呼ばれている古い人形の家に暮らす古い人形たち。新しくピカピカのお屋敷に住む貴族の人形たちがやって来て、すみっこに追いやられても楽しく暮らしているのだ。燃やされるかもしれない窮地に陥るが、妖精たちも味方になり、この危機から救ってくれる。バーネット自身もお気に入りだという心優しい古い人形たちの楽しい話は、私が大好きな平澤朋子さんの絵も手伝って、とても愛らしい作品になっていると感じた。

  • 「小公女」や「秘密の花園」で知られるフランシス・ホジソン・バーネットの児童書。
    ある子供部屋に置かれた、古い人形の家"おオンボロやしき"に住む人形たちは皆陽気で、どんなことがあっても明るく元気でチャーミング!でも人形たち皆が大好きなオンボロやしきが燃やされる危機に…‼︎どんなに辛いことがあっても、お金がなくても…それでも明るく前向きに過ごしていれば良いことがやってくるという希望を持たせてくれる1冊。

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著者プロフィール

一八四九年イギリスに生まれる。幼いころに父を亡くし、十六歳のときに一家でアメリカ合衆国に移住。十八歳のときに初めて、短編が雑誌に掲載される。以後、アメリカとイギリスを行き来しながら、大人向けの小説や戯曲、子ども向けの物語を多数執筆し、人気作家となる。一八八六年に発表した『小公子』は、空前のベストセラーとなった。『オンボロやしきの人形たち』は、アメリカで一九〇六年に発表された。ほかの作品に『小公女』『秘密の花園』『消えた王子』など。一九二四年、アメリカで死去。

「2021年 『オンボロやしきの人形たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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