銀河英雄伝説 4 策謀篇 (徳間文庫 た 5-11)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198906894

作品紹介・あらすじ

ラインハルトと貴族連合軍の戦いは終焉を迎えた。だが、新たな風雲が宇宙を巻き込もうとしていた。中立を保っていたフェザーン自治領主・ルビンスキーが帝国側に与することを決めたのだ。帝国に潜入して皇帝を誘拐し、同盟に亡命させるという彼らの陰謀にラインハルトは同意した。微妙な均衡が崩れつつあることに気づかず、皇帝を受け入れる同盟。そしてついに、ラインハルトは同盟に向けて宣戦を布告した。

感想・レビュー・書評

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  • 今まで背景としてしか語られなかった歴史に焦点を当て、小説世界にさらに厚みが加わった。

  • フェザーンが鍵。

  • 大盛り上がりの本書。
    あらゆるところに伏線なり啓示めいたセリフが盛り込まれて
    いて再読する度ににやにやしてしまう。

    ラングが登場しヤンがシェーンコップに冗談まじりに言う台詞、ロイエンタールの未来がそっと描かれている。。

  • 今、大ハマリの銀英伝4巻目!!

    門閥貴族の残党が皇帝を誘拐し、同盟に亡命させようとする。その裏で帝国とフェザーンの策謀が渦巻くっ


    だんだん話が難しくなって、登場人物も増えて、理解するのが大変になってきた。
    毎回読んでて嬉しいのがユリアンの成長かな。
    あと今回の戦闘の見どころは、ロイエンタールVSイゼルローン要塞組だったと思います。白兵戦になった時はドキドキしたわ!

    1巻の頃はラインハルトに肩入れしていたけど、最近は同盟派。ヤンが完璧な人間じゃないから、イゼルローン要塞組はそれぞれの長所が光って見えるんだよね〜

  • 絶対的な善悪というものは、実際には存在しない。時と場合によって、簡単に動いてしまうもの。重要なのはそのバランスをとることだと、村上春樹もいっていた。民主主義と専制主義においても、たぶん同じで、どちらが絶対正義なのかというのは、たぶんない。

  • 幼帝誘拐事件からラグナロック発動、イゼルローン要塞攻撃、フェザーン占領など見所はたくさん(笑)ユリアンを奪われてしまったヤン(--;)みんなユリアンよりヤンが心配って感じ(笑)メルカッツも銀河帝国正統政府に持っていかれて(--;)この辺りからミュラーなど帝国軍の将帥が目立ち始めるのはいいな(笑)


     1997年7月10日初読

    削除

  • まさしく『策謀篇』でした。次巻に向けての布石というか、煽りというか…

  • ロイエンタール対ヤン。熾烈な戦いが続く。

  • フェザーンの外交官のこざかしい仕掛けを逆手にとり、逆に手球にとるラインハルト。一方、ヤンは、同盟の議長派の陰謀で、ユリアンを手元からひきなされることに。行き先はフェザーン。種々の駆け引きと策謀-帝国皇帝の同盟への亡命とラインハルトの宣戦布告等-を経て、帝国の大艦隊がヤンのいるイゼルローン要塞へ。しかしそれは陽動で、本線は、同盟もフェザーンも予期していなかった、帝国によるフェザーン占領だった…と。ちょっと見取り図ほしいは、帝国、同盟、フェザーンの位置関係と、イゼルローン回廊、フェザーン回廊のね。そして話はこの巻と次の巻でひとまとまりのようで。以下備忘録/宇宙の原初から存在したわけでもないものが、宇宙の終焉までつづくはずがない/「ユリアン、国家なんてものは単なる道具にすぎないんだ。そのことさえ忘れなければ、たぶん正気をたもてるだろう」/軍事とは政治の一部分、しかも最も獰猛で最も非文明的で最も拙劣な一部分でしかないのだ。/支配の原理は力であって正義ではない

  • ノベルズ版を図書館で借りて読んだ。歴史に翻弄される人々。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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