海がきこえる〈2〉アイがあるから (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198911317

感想・レビュー・書評

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  • 20121019

  • 続編。
    相変わらずなリカコ。でも互いに少し歩み寄れていい感じ。
    付き合ってると言い切れないけどこういう距離感って憧れます。
    青春を味わえて満足です^^

  • 映画ひさしぶりに見たくなったー。

  • 歳を重ねて、ちょっと大人になったリカコちゃん。前よりすきです。
    それぞれ大人になった感がリアルで読みやすかった。
    ただ、どの人物に対しても、がっつり感情移入できるわけでもなく、共感できるわけでもなく、かといってできないわけでもなく。
    あっさり。

  • こういう平成初期の雰囲気は大好きです

  • 18歳で地方から上京した自分にとって主人公に共感できる部分が多かった。爽やかな青春ものの名作だと思う。

  • 『海が聞こえる』の続編。

    リカコとタクのその後。

    相変わらずふりまわされっぱなしのタク。(リカコに限らず)

    基本的にモテるタイプなんだと思う。

    映像のほうがスキ。

    淡々としてるからこそイイと思える作品。

    なかなかこういう小説ナイ。

    だから映像でみたくなるのかも。

  • 高知などを舞台とした作品です。

  • 【概要・粗筋】
    高知に帰省をしていた杜崎拓が、東京の自宅に戻ると、大学の先輩・津村知沙が酔っぱらって寝ていた。知沙の恋人・田坂に連絡を取り、知沙を引き取ってもらう拓だが、元彼への想いを絶ちきることのできない知沙の不倫の恋に巻き込まれる。一方、拓が想いを寄せる武藤里伽子は、父親の再婚相手の美香に対するわだかまりを捨てきれない。二人の女性に振り回される杜崎拓の東京での最初の冬を描く青春小説。

    【感想】
    前作同様何度も読み返してしまう私が大好きな小説。もっとも、読み返すたびに新しい発見はしない。その点で、特にこの本を人に勧めようとは思わない。

    この本でもっとも印象に残っているのは、第三章「戦争の理由を知っている」で拓は、里伽子に騙されて美香との食事に連れてこられるのだが、そこで「気乗りしない相手と食事するときは、真向かいではなく、隣に座るのがいいのだと、ぼくはひとつ学んだわけだった(P101)」という心の中で呟くところ。この本を最初に読んだときに、拓と同じように思わず納得した。

    第六章「アイがあるから」で、田坂とその親友・北原の助けを借りて、病院にいる里伽子のもとに駆けつけるところで、田坂に里伽子は恋人なのかと尋ねられて、拓が「『いや・・・・・・そうです』(P233)」と答えるが、実際には二人は恋人同士とは云えない。そして、微妙で曖昧な関係のままでこの小説は完結する。物足りないようで、そこがまた良かったりもする。

  • 少し成長した里伽子に共感しました。
    人に対する思いやりとか、自分に何か欠けているんじゃないかと悩むことがあります。
    「ぼくらはみんなにアイがあるわけじゃないよ。」
    という拓の言葉に救われました。
    ほんと、ちょっといない位の良くできた男の子ですよね。笑

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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