剣鬼・岡田以蔵 (徳間文庫 み 7-35)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (555ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198916121

感想・レビュー・書評

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  • 時代小説特有の質の高い虚構を活かしながら、以蔵の生涯を追った重厚な小説。以蔵を扱った小説の中でも、女性関係が多岐に渡って描かれている点が特徴的でもある。そうした点が苦手な方は注意されたし。

    「武士ではない」という言葉が繰り返し使用されるように、自身が足軽であることを認め、武士になりたがらない以蔵がそこにはいる。武士になりたがる人々の間に位置づけられる、武士になりたがらない以蔵こそが、武士の無い社会――身分差が無い社会という、もっと先の世の中を目指していたのだ。
    また、以蔵は武市を恨むはずがなかったというのが作者の見解であり、武市も以蔵を恨まない。しかし、恨みといった激しい感情こそ現れてはいないものの、作品の中には一貫して哀しみが流れているようにも感じられる。

  • この作者好きなんですが、子供は読んじゃだめー(笑)

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