アジアほどほど旅行 (徳間文庫 し 15-10)

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198916923

感想・レビュー・書評

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  • アジアの旅はほどほどがいい。本書を読んでそう思った37歳の私。
    著者の下川氏が本で言っている通り、カオサンなどの安宿街、安宿は若者世界なのだ。かつて自分も若者と呼ばれていたころがあり、そのような若者世界にいることに違和感もなかったし、楽しい日々の思い出もたくさんあります。しかし、今は若者世界でもない、はたまた日本のツアー会社が企画する旅行で泊まるような高級ホテルでもないマイナーな中進路線のホテルを寝床とするのが今の私の旅スタイルです。
    貧乏スタイル一人旅とかツアーとかひとくくりの枠に当てはまらない自由で気軽な旅スタイルがもっと日本人に普及してほしいと私は常日頃から思っていますが、下川氏の旅に対する立ち位置は本当に共感します。
    30代、40代独身日本男子はもっと自由に海外を歩いてみては・・・本書で描かれている旅スタイルなら無理なく入れると思います。

  • 自分は著者の下川裕治さんを特別好きでも何でもないのですが、よくこんなにたくさん本が出せるものだなあと感心し、一時期貪るように著作を読んでいたことがあります。

    本書は40代半ばを超えた著者が、あるべき「ほどほどの」中級旅行を巡るノーブレス・オブリージュ的旅行術がテーマ。「安宿というのはやはり若者の世界だった」という一文には、妙に共感できる気がするようなしないような…。

    特に第3章の随筆「チャイハナ回想」は、『SWITCH』の依頼で訪れたアメリカ同時多発テロ直後のペシャワールの話なのですが、全体と全くトーンが異なっており、深い(というか優しい)考察がなされていてお勧めです。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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