- Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198931667
感想・レビュー・書評
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子供の頃からずっと読みたかった本、中年が読んでも面白かった。逆に、中途半端な都会で育ったので自然も知識もあまりなかった子供時代よりも、経験や見聞をつんだ中年になって読んでよかったかもしれないとポジティブにとらえてみる。
輝と闇の戦いなのだが、イザナギ、イザナミの日本神話をベースにしており、作者のみずみずしい筆の魔法にかかって本当に日本には八百万の神々は存在していたんだ!とワクワクしてしまった。描写力、説得力がすごい。荒ぶる神はモンスターハンターのモンスターごとくである。神々の圧倒的な力を感じ、手に汗握りページをめくり続けた。
また、日本の原野の風景は、とても美しく清々しく描かれ、脳内がうっとりと心地よく感じてしまった。
まさに唯一無二の和の魔法と剣の物語。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本ファンタジーの草分け的存在「空色勾玉」読了。
日本神話の世界にどっぷりの一週間でした!
主人公の敵役の照日王が非情だけどかっこよくて、ずっと「もののけ姫」のエボシ御前の声をイメージして読んでました。 -
元祖、和製ファンタジー。
すごい世界観で当時、中学生だった私には衝撃だった。
また何度でも読みたい。
映画化に向いてそう。誰かしてくれないかな。 -
分厚い本なのにすぐに読み終わってしまった。1988年に刊行されたのに今もなお人気があるのは、やっぱり魅力的だからなのだと思う。
美しい風景とそれを包み込む世界観。三部作すべて読みたいけど、そこまですると根気がいるだろうな。
迷いとか揺らぎとか、心の動きがもっと緻密だったらもう少しのめり込んでたかも。 -
The和風ファンタジー
神が普通にいる世界で、二人の異形が、孤独な存在が世界を変える話。
主人公の後先考えない子供っぽさ(実際子供だが)が原因で何度も危機が訪れるが、主人公の成長と結末のためには何度かは必要な事だったかなと思う。個人的にはちょっとしつこかったけど。
伊吹王がいいキャラだったなー -
いざなぎ、いざなみの伝説の次のお話。
重い定めを背負いながら、まっすぐな二人が清々しい。 -
善も悪もない、みな人の心を持った優しく純粋な人ばかりの温かい恋愛小説。
自然の描写は非常に気持ちが良かった。明星が駆けるとこれなどもそう。
狭也が剣を持った一連のシーンは、激しい様相がありありと浮かび、とても興奮した。
前半ゆっくりペースで進む話に不安を覚えたが、宮を脱出してから、物語は面白くなってくる。中盤からラストまで一気に読み進めた。
鳥彦の健気な愉快なキャラクターには好感が持てた。 -
日本神話を材に取った少女の冒険もの風ファンタジー
浦島太郎という名前が付いたのは室町時代なのでは
などとどうでも良いところが引っかかった他はとても完成度の高い作品
『西の善き魔女』はなぜああなったのだろう
それともこの作品も続く4冊がそんな感じなのかしら
『これは王国の鍵』と比べ
児童文学てきなところと
解説で書かれているようなファンタジーの組み立てと
それでできる話に対して
本作はかなり巨ではなただしい -
卑弥呼より昔の神話の時代の話。
「古事記」「日本書紀」に綴られた神話の知識があればより楽しく読めます。
イザナギ、イザナミによる黄泉国での悲劇。イザナキから生まれた天照、月読、須佐之男に水の乙女狭也が絡む話で途中、稲羽の素兎之話や八俣の大蛇伝説が出てきて神話好きにはたまらない充実した内容です。