ぼくとひかりと園庭で (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 121
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198932343

作品紹介・あらすじ

新村あさひと須賀みずきは大の仲良し。ひどく内気なみずきは、あさひと先生以外、ひぐらし幼稚園の誰とも口をきかない。そんなある日、徳永ひかりが転入してきた。とても素敵な女の子。二人とも彼女のガラスのように澄んだ目と声に惹かれる。でもそれは「恋の試練」のはじまりだった…。恋の不思議と世界の残酷。夏の緑豊かな園庭で繰り広げられる、ひと夜の心揺さぶるファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 人間って、あとにもさきにもいけないんだ。

  • 児童書という枠組みで描かれているけれど、子どもにこの世界は分かるのかな。恋愛の甘美さと残酷な現実。
    豊かさとは、いいことばかりではない側面も、どちらも享受する覚悟があってこそ、得られるもの。

  • カップルが苦難を乗り越えて成立していることを綴った物語。

  • 童話?
    著者石田衣良さんのお子さんが年長だったころに生まれた物語。
    年長さんの恋。
    それは、初めての恋。初めての三角関係。
    ひと夜の出来事。
    園丁により与えられし、3つの恋の試練。
    人を愛することは罪作り。
    愛を成熟させることは時に誰かを傷付ける。
    決して報われない恋に堕ちたなら、自分に突き通す優しい嘘で心は空っぽ空っぽ。
    誰を選んで生きていきますか。
    そんな痛みは、子どもはまだ知らんでよろし…。笑
    2018/11/12

  • ひしひしと怖さが、、

  • 絵本だとは知らずに図書室で借りてしまった本。
    でも子供むけじゃなくて、大人むけだなって思いました。

  • 石田衣良さんが、素晴らしい作家さんなのは知っている。
    石田衣良さんの小説から読むべき。
    幼稚園児が恋の試練を教えられるファンタジー風なのだけど、
    歌劇、魔笛のパパゲーノを聞きながら…のくだりから、あれ?石田さん?と思ってしまった。

  • 絵本風

  • 主人公は幼稚園児なんだけども、シュール。
    時に、子供の素直さ純粋さって、この世で一番残酷だったりするよな。
    子供の一週間とか、大人の一年くらいな感覚だよな。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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