鬼女面殺人事件 〈新装版〉 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933357

感想・レビュー・書評

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  • どちらかと言えばホラー色が強く、殺人事件としての側面は弱め。勿論、殺人事件として描かれている以上、誰が犯人なのかは判明するが、弁護士とその助手が主人公として動いている以上、逮捕出来る理由も無く、そのまま島から出て終わっている。
    何となくアガサ・クリスティの『 そして誰もいなくなった』を想起させるような内容で、面白かった。

  • ラスト、鮮やかなり。

    現代人のフィルターを通してみても栓なきこと。

    医者が、きっとした顔できいた。そのきき方は、医者というより、昔の武士のような表情になっている。

  • 新幹線の車中、中原弁護士の隣に座っていた男が「妹を頼む」という言葉を残し悶死します。ポケットに入っていた朱いアガベの花を頼りに秘書の高島京子と恩根島へ渡り、真相を解明していきます。しかし、一族の怨念を恐れる島民たちの口は重く、中原は情報収集に苦戦します。

    島民がひた隠しにする「何か」を紐解いていく過程はなかなか面白く、全編に漂う陰惨な雰囲気も良いです。同じ様なやり取りが繰り返されているところは目障りでしたが、因習もののミステリーとして十分読み応えがありました。

  • 131019

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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