最後の記憶 (徳間文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198934040

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は脳外科医
    手術中に患者の脳の髄液が目に入り
    その後とんでもない展開に
    そんなのありえない!と思いつつ
    展開は気になりながら読みました
    おもしろいというよりも恐ろしい感じでした

  • 脳に飛び込んでからの肝心な真相はそっちのけで院内の人間関係やちょっとした断片的な未来が見えるだけで後半一気に脳内の話に。 途中で少しスピードダウン。 結局大した抵抗も出来ず道連れとは。家族が悲しいわ。

  • 医療ミステリーというよりは、バイオ・ホラーといった作品。脳腫瘍患者の秋山の執刀を行った沢村の身に起こった不可解な出来事。アイディアは面白いのだが、スケール感もストーリー展開も今ひとつ。恐らく、読んだ人は不可解な出来事の原因には納得しないだろう。

    日本ミステリー文学賞新人賞受賞作家による『ハイパープラジア 脳内寄生者』の改題作品。

  • 「ハイパープラジア脳内寄生もの」を改題

  • 結局、アレが何だったのかはわからないまま終わってしまった。脳外科に関する用語は、解りやすく、理解しやすかった。

  • 2011/8/31 Amazonより届く。
    2013/5/24〜5/28

    超久しぶりの望月作品。四作目の本作は、「ハイパープラジア 脳内寄生者」が原題の医療サスペンス。面白く読めるものの、あまりにも設定に無理があるような。途中まではそれでも良かったが、最後の締め方が勿体無いような。

  •  脳外科医である主人公は、脳腫瘍の患者に「手術の時にメガネをかけた方がいい」といわれる。

     原題は「ハイパープラジア 脳内寄生者」なので、そーいう話です。
     が、主人公が脳外科医であることの意味が大きい。
     脳の専門家である彼は、自分の状況を冷静に判断し、理解していく。その理性がむしろこわい。

     そう。
     一見、傍若無人な准教授に振り回されている助手の不満の物語のようであるのに、奥底には医者として、人間としての矜持が語られている。

     そして、彼は自分の弱さも卑怯さも全て抱え込んで、最後の記憶に到達する。

     とはいえ、確かに彼の妻は横にいるけれど、寄り添っているわけじゃない。彼は、たった一人で<完結>してしまった。
     なんて、悲しい物語なのだろうと、思った。

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。銀行勤務の後、学習塾を経営。デビュー作『神の手』が、電子書籍で異例の大ヒットを記録して話題となる。2011年、『大絵画展』(光文社)で、第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。

「2023年 『最後の記憶 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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