殺人鬼フジコの衝動 限定版 【徳間文庫】 (徳間文庫 ま 19-2)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198935399

感想・レビュー・書評

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  • 割と残酷なシーンがさらりと一文で書かれていたりするのだが、それが逆にグロさ、エグさ、残酷さを読み手に感じさせるのがすごいと思う。緻密に描写して怖がらせる演出よりも、一言で終わらせる描写の方が個人的には恐ろしいと感じた。

    女性特有の世界、男の幼稚性、昨今の社会問題、負の連鎖。
    本の中の世界がすべて恐ろしいモノで構成されているが、それが違和感なく読めるところに、現代の社会問題への共感があるからなのだろうと思う。

  • 退屈で退屈で。
    何がいいのか全然わからなかった。
    平山夢明さんからロマンと幻想を取り去ったらこうなるかな。
    飴村行さんを劣化させた感じもするな。
    私の読むセンスがないのか。
    嫌悪感は感じるけど、それだけ。
    喪失感でも爽快感でもいい、なんか別の感動が欲しかった。
    ミステリ的要素もないに等しいんじゃないでしょうか。
    悲惨さを盛り上げる情景を描き、そこに人物を配置していった。
    動機も相関も後付けしたように感じられる。
    誰でもいいし、どうでもいいし…
    携帯小説っぽくて好きな人は好きなのかな。

  • 残酷なシーンがあるといえばあるような・・・
    そこまでひどくないです。特に何も思うところはないです。

  • 評判の割にイマイチでした
    犯人はあの人だったのか!てのはあったにしても
    楽しめる本ではなかった

  • 好き嫌いがはっきり分かれる作品だろうな…

  • 最後のどんでん返しにひやっと寒気がした。

    全体的に見たくない知りたくない人間の精一杯だけど間違った生き方に嫌気がさした。

    ずるいけど、怖いもの見たさはあるけど、でも汚いものは知らずに生きていたい。

    おどろおどろしい感情が生々しくてつらかった。

  • ただただ、嫌悪感しか抱かないのに、読む手が止まらなかった。

    内容は、個人的にはレディコミが好きそうな、いじめ、虐待、愛憎、嫉妬、トラウマ…。

    最後に救われたかと思いきや、あとがきで再びどん底に突き落とす。ほんとに救いようの無い内容であるが、もしかしたら、実際にこう言う人間はいそうである。

    読んでいて自己嫌悪に陥ったが、他の作品も読んでしまいそう…。

  • 帯とポップでハードル上げすぎました。
    どうなるの?という期待を持ってぐんぐん読めましたが、終わってみるとふーん、という感じでした。
    どんでん返し!という程でもなかったです。
    本作の前に辻村深月作品を読んだのですが、どちらも女の描写がすごい。
    その女の嫌な面、処世術が分かるから不快感を覚えたのかもしれません。

    小冊子の「私はフジコ」も読みましたが、どう次作に続くのでしょうか。また業に堕ちていくのか、光(正誤不明ですが)へ向かうのか。

  • 子供を虐待する描写はつらい。現実じゃなくても。

  • 想像していたよりは、たいぶ読めた。内容は凄惨だが、最初から最後まで本当に読まされてしまう。。

著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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