神去なあなあ日常 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198936044

感想・レビュー・書評

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  • 文章読んでくすっと笑うのは三浦しをんの作品ばかりだ。林業のことなんて何も知らなかったけど、勇気と一緒に学んでいくスタイルで面白かった。
    ヨキが憎めないんだな~すき。繁ばあちゃんがかわいい。500円玉のくだりちょっと泣けてしまった。涙腺が馬鹿。
    四季の美しさを五感で感じられるくらいの素晴らしい比喩表現。家の中にいても自然を感じられる。
    閉鎖された村でよそ者だった勇気が受け入れられていく様にジーン。村人も決して悪い人じゃないってのがわかる。読んでてストレスがなく楽しめる。
    好きだ。
    続編も読もっと

  • 全く知らない林業の世界を覗けたことが面白かった。ヨキという林業以外のことはサッパリだめだめなぐいぐいひっぱる系男子がよい。山なんて、何もしなくても木が生えてきてずっとそこにあると思ってたけど、ちゃんと人の手で手入れされているんだな。そのおかげで私たちは木を使って快適に過ごせるのだなと改めて気付かされた。田舎の閉塞感とか怪しい儀式、山の神様の描かれ方がいかにもそれっぽく、もののけ姫の世界観を思わせた。
    直紀との恋路も気になるところ。続編があるので読もうと思う。

  • 自然を大切に!なんて甘っちょろい考え方だった。人間が神様に山を借りている、感謝の気持ちを持って自然に対峙しなきゃいけないな。神隠しも本当にあることじゃないか、と思えてきた。
    山奥の神去の地で、風習や人の繋がり、神への敬虔を大事に大事にしている文化。都会では薄れてしまった日本の原点かも知れない。
    『勇気』の成長もいい!若者を育てる周囲の人々もいい!

  • 映画も小説も大好き

  • 林業が魅力的に描かれていると思った。
    個人的には映画の方が好き。

  • 手放しで面白かった。
    伏線やひねりやどんでん返しに身構えることなく、素直に楽しめた。
    一推しの『舟を編む』より前から、読み易くて好きだったけれど、しばらく読むチャンスがなかった。こんなに肩の力の抜けた作風だったかしら?
    そうは言っても、主人公や周りの人々の個性が、それぞれ際立っていて、村の日常の出来事ひとつひとつが魅力的に描かれている。行きたい、暮らしてみたい、そんな気持ちにさせられる。
    続編も入手した。楽しみだ。

  • 横浜育ちの勇気が田舎で林業に従事し、村の人達と関わり、伝統や信仰を体験しながら成長していく話。
    時間に追われたりすることなく‘’なあなあ‘’を大事にする雰囲気がいいなぁと思った。
    里山だったり田舎の風景を体験してみたい、旅行に行きたいって思った。

  • 山間部の暮らしがよくわかる。現代人が忘れている感覚が甦る。

  • 読後感が良い作品。嫌な登場人物がほとんど出てこないので、辛い時などに読むのが良いかも。
    続編にも期待。

  • ゆるいけどスピード感のあるお話(←矛盾?)
    テンポよくあっという間に読み終えた

    林業、神様、お祭り、山奥

    48年に一度の大祭で
    千年杉の伐採〜千年杉に乗って
    山を下るシーンは
    本当に疾走感があった

    勇気(主人公)が1年を振り返る日記(年記?)形式で
    書かれた物語なので
    泣けるシーンとかはないけど
    面白ろかった!
    読み終わったあと何だか清々しい気持ちになった

    文章が丁寧だから?表現力があるから?理由は分からないけど
    林業のことなんてほぼ何も知らなかったのに
    全部のシーンが目に浮かぶように
    サラリと自分に入ってきた

    読みやすかった
    三浦しをんさんの作品1つめ
    他の作品も読むの楽しみ

    2020.08.04

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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