- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198937065
感想・レビュー・書評
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さわやかで、まっすぐで、キラキラしている20代の女子向けお仕事系恋愛小説(恋愛系お仕事小説かも?)。
スピーチライターという仕事も初めて知ったのだけれど、「ことば」で人の心を動かすというのは、とてもエキサイティングなことだと思う。
単なる文章とも違って、その人が発することばだからこその温度があり、人柄までにじみ出るようなスピーチをつくるだなんて、考えるとワクワクしてくる(できるかどうかは、また別の話・笑)。
実は私にとって「初・原田マハ」でしたが、カッコいい大人たちもたくさん出てくるし、最後もキレイにまとまって、さすがです。
原田マハさんは、この4月に始まったBSテレ東の番組『あの本、読みました?』という番組の第1回ゲストだったので、これを機会に読んでみました。
まだまだ読んだことのない有名な作家さんがたくさんいるので、この番組のゲストに来た方の作品を順に読んでいけたらと思います!
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言葉の『効果』というのはよく意識している。
使う単語、言葉の言い回し、使い方次第で相手に与える影響は変わってくる。
私の身近でも、この人は話す言葉に脳みそ置いてないのかな?考えて喋ってないのかな?と思う人がいたり、または、何気ない一言、何気ない場面での話で、反芻したくなるような、心に留め置きたいような、思わず神懸かっている!と言いたくなるほどの言葉を使う人もいる。
私は基本話すのが苦手なので、あまり話さないのだが、話す時は相手に与える影響、『効果』を考えながら『言葉』を選んでいる。いつもというわけではないけどw
もっと早くにこの本に出会っていたかったなぁ、と思うが、若い時に出会っていても、今のような感想を持てたかはわからない(苦笑)。 -
最後はスッキリとした終わり方でした。ただ思ったよりスピーチを作る部分が少なく、そこをもっと深堀してほしかったなぁと‥こういうスピーチが感動させる!!と言う何か決めてみたいなものがもっと盛り込まれているのかと思ったので、若干私の思ったものとは違いました。仕事を頑張りたいと思える!そんな本だとおもったのですが、なんと言うかどちらかと言うと政治の話がメイン??私の苦手分野だったのであまりのめり込めなかったのもあるのかもしれません。あとは話が良すぎるというか、ちょっとハッピーエンドすぎて物足りませんでした。(ハッピーエンド好きなんですが、なんかちょっと違う)
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正直に言います。
本を読んでいてここまで何度も目頭が熱くなった作品は初めてです。
正直に言います。
前半が好きすぎて後半に蛇足感がありました。
もっと正直に言います。
本作とはもっと早く出会いたかった。
言葉とは、スピーチとは、その他諸々で非常に勉強になりました。
さらに正直に言います。
最後まで読み終わってもないのに結婚式のスピーチの場面を何回も読み返しました。
そして毎回泣きそうになる。
☆4.7 -
初の原田マハ作品。読み始めてすぐに、個人的にこれは当たりだな。と、久遠久美のスピーチのくだり辺りから一気に感じられる内容で、とても楽しく、そして時に胸に熱いものが込み上げてくるのを感じながら読了できた。
書店へ行くたびに必ずと言っていいほど目にしていたこの著者の本の数々。気にはなっていたが、どうも手に取るのを躊躇っていた自分はこの著者に対する勝手な苦手意識がありましたが、それは完全に間違ってたことを実感。次は原田マハのどの作品を読もうかな。
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いい本です。爽やかな読後感。
原田宗典の妹さんだからなのかな。いい軽さです。 -
この本の感想を書く時こそスピーチライターの力が切実にほしいのですが、、頑張って感想書きます。この本の中で最も印象に残ったフレーズは「困難に向かい合った時〜〜、、3日後には歩き出している」というフレーズです。(みんなこのフレーズが印象に残るかもしれませんが、、ミーハーなんです、、)困難や失敗、その瞬間は確かに人生のどん底にいるかもしれないけれど、数時間、1日、2日、1週間経つ事にそれが糧になってくれる。顔を上げられる。まだ人生これからって思える。そう思ってこれからも生きていく。本日は、お日柄もよくのんびりと過ごせました。。
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言葉は時に凶器にもなるけど
自分の気持ちを伝える
1番身近で簡単なツールで
選び方ひとつで印象が変わる。
この物語を読んで
選挙の時の候補者の演説をちゃんと
聞いてみようかなと少し思えたのも
まさに言葉の力だな。
先日友達が結婚したのを聞いて
この本の表紙が浮かんだ。
愛情深い彼女がどうかこれからも
ずっと幸せでありますように
言葉の力を借りてお祈り…。 -
政治の話もあったから、難しいとこもあったけど、心温まる素敵な物語でした。
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密かに想いを寄せる幼馴染み、今川厚志の結婚披露宴に出席した傷心の二ノ宮こと葉は、そこで伝説のスピーチライター、久遠久美と運命の出会いを果たす。あれよあれよという間にOLを辞めて久美に弟子入りしたこと葉。急遽衆院選に立候補することとなった厚志の選挙演説をサポートするという大役を任されて…。
こと葉の周りを、爽やか美男子の厚志やキャリアウーマン久美の他、男前の天才コピーライター和田日間足(ワダカマ)、祖母で俳句界重鎮の驟雨等、魅力的な登場人物が囲む。
スピーチライターというお仕事を紹介する、お仕事小説としての斬新さもさることながら、これらの登場人物達が、本作の魅力を高めていると思う。シンプルなストーリー、爽やかな読後感もいい。
小泉元総理をモデルとした小早川総理も登場し、自民党から民主党へ政権交代を模したストーリーになっている。今振り返ると、当時の劇場型政治の熱気や青臭さ(と、その後の残念な結果)、懐かしいな。