- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198943240
作品紹介・あらすじ
事件を科学的に解明すべく設けられた警視庁行動科学課。所属する一柳清香は、己の知力を武器に数々の難事件を解決してきた検屍官だ。この度、現場のジオラマを製作し、事件解明に向けて新たな視点を取り入れる3D捜査を得意とする浦島孝太郎が配属されてきた。その初日、スーパー銭湯で変死体が発見されたとの一報が入る。その後、孝太郎がジオラマを作ると、現場には孝太郎しか見ていない青いタオルがあったことが判明して。圧巻の新シリーズ開幕!
感想・レビュー・書評
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気付かないうちに完結していた前シリーズを思った以上に引き継いでいて嬉しい。麗子の留学が寂しくて独り宴な清香や電話等そこここが微笑ましいやら三十八歳の疑似恋愛染みているやら微妙な所。ジオラマ作りで捜査を助ける孝太郎は麗子作の清香手帖片手に奮闘。活き活きとした登場人物の反面事件は清々しいくらい残らない。
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一柳清香は、父親が 警視総監。母親が セレブ向けの美容関係会社経営。
要するにサラブレッドで、警視庁の中では、羽振りがいい。
一柳清香は医療を専門とした捜査官というから、医療過誤の専門家と思ったら、
検屍官 つまり法医学者ということかな。
メディカルイグザミナー。医療捜査官。それで、日本一だと豪語。
一体、何が 日本一なのかは、よくわからない。
そこに、配属された浦島孝太郎。3Dによる現場構築と捜査。
ふーむ、3Dプリンターを持っているのかな?
それにしても、あればいいけど、かなり無理矢理な捜査と言えそうだ。
青酸カリの薬殺、タキシンの薬殺、注射器で空気を注入。
それぞれ、一柳清香の行動科学課が、扱った事件をものまねしている。
事件解決の決着が 慌ただしい。
犯人だと名乗ってくる青年の存在が、目新しい。
それにしても、女衒なるものが、出てくるのが、ちょっと古い表現。
医療捜査官という特異なジャンルに、対応する犯罪と犯罪者が、
もう少し、想像力がないと 面白いと言えない。