- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199005398
感想・レビュー・書評
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最初からどんどんと引き込まれる作品で、安心して読んでいられる作品でした。
悪役だったはずなのに人間味があって、悪いはずなのに最後にはいい人になったり。衝動的ではなくて将来を見据えて地に足の着いた人々で楽しかったです。
ただ、私が読み飛ばしていただけなのか、あの隠したアルコールはどこいったのか気になります。わざわざ隠した理由。きっと佐々原が酒乱の過去があったのかだと思ったのですが、そこの描写が見つからず、いったいどうしてこうなったのか気になりました。書き損じなのか、自分が読み切れていないだけなのか。確認作業しようかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
memo: キャラBIRTHDAY FAIR2015 小冊子
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小説家は懺悔する、の3作目、完結編。
佐々原が有名な文学賞を取った。そのことで、佐々原と律の周りがにわかに騒がしくなる。
律はそれまで以上に自分が佐々原と合わないのではないか、と思ってしまう。そんな時、佐々原のデビュー時に支えてくれたという編集者・木崎が現れる。佐々原が今までの誰よりも懐いてる様子を見て、自分もその時代を知らなかった事が悲しいと思う。
そして木崎は律に対して恋愛感情があるといい、律も佐々原に対する気持ちとは違う部分で木崎が気になる。それは裏切りになるのではないのか?と思い悩み…。
最初の「〜懺悔する」の時は、トラウマを抱えた者
同士、二人だけで2人の世界に篭ってしまって閉ざしてしまうような印象が強かったのだけど、「〜束縛する」で二人の周りに目を向け出して、この「〜誓約する」で更に開かれていった。
佐々原の抱えているもの、それに焦点を当てて、そのどうしようもなかった小さい頃からの佐々原がそれを認めて、それを含めて全部自分という事を分かって、律も自分の埋められない喪失感が何物なのかをやっと分かって、二人で先を見ていけるようになった感じ。
開かれていく二人になって良かったな、と。
すごく幸せそうで、やっと幸せになるのね、と感慨深く読めました。 -
【再読】
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★3.0。シリーズ3。大団円!すっかり出来合った恋人から更に夫婦にステップアップするような、安定して甘い二人に萌えました。今回は受に攻が手を焼かされっぱなしな気がしないでもないけど、攻が嫉妬したり甘やかしたりするシチュは好きなので良かったです。しかし受はいささか不安定過ぎだなあ…。木崎さんにフラついてるくだりは「オイオイしっかりしろ〜」と思いました。でも当て馬展開はオイシイです。
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意味深なキャラが2人も登場したのでどうなる事かと思いましたが、
いつまでも幸せに暮らしてくださいvv -
ふたりの行き着く先。いいはなしでした。
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小説家シリーズ3作目。で、完結かな?
溺愛すると誓約するの2話入り。
溺愛するはちょっと嫌味な批評家の電話で、修司の小説がつまらないと言われて律が自分は一緒に居ててもいいのか、と悩む話。
出来上がってるカップルによくある展開?で、好きだからこその自分の存在に悩む話というか…相手が大事だからこそこういうの悩むのかしら?
修司は律の悩みを小説で賞を取ることで解決?w 律は修司に賞を取れるようになるぐらい、いい影響を与えたということで。
誓約するは、修司が昔お世話になった担当さんが出てきて、その担当さんと修司にナイショで会っちゃったり電話で話しちゃったり、それがちょっと楽しくて、好きなのは修司なのになんで楽しいの?みたいな話?
別に話してて楽しいぐらいいいじゃないか、とか思ったりするんだけど。修司と話してるのが楽しくなくて…とかじゃないし?
まあ、でも、最後は担当さんに2人が付き合ってることを言ってラブラブ。 -
「小説家~」シリーズの最終巻。
今回、2人の邪魔をしてくれるのは佐々原の最初の担当だったという木崎でした。
設定的にはイイ男なのだけど、私もこの手の人はなんかイヤだな。
「土足で踏み込んでくる」って表現を律がしてたけど、本当にその通りな印象を受けたし。
そもそも、木崎は佐々原の大ファン→佐々原が大事にしてるから律が気になる→君の事が知りたいんだ!って事なんだけど、それは「律だから好き」なんじゃなくて「佐々原が大事にしてる人だから好き」じゃないのか!?と思ったわけで。
挙句、「バレたらダメだ」と思った律が良かれと思ってついた嘘が収集つかなくなるし、もう大丈夫この子!?とまたハラハラ…。
でも、律を逃がす気のない佐々原の言動が本当によかった。
このシリーズ、私のツボに入るのでお気に入りになるなぁ。