先輩とは呼べないけれど (キャラ文庫 か 7-2)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 122
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007279

感想・レビュー・書評

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  • 久々に可南センセの切なくてうるっとするストーリー。好きすぎて、購入してからすでに3回読み返してしまいました。
    穂波ゆきねセンセのイラストもイメージにぴったりです。話自体に派手さがないせいで、注目度が低いのがもったいないですね~でも、何といっても持ち味はこの等身大の日常感。同じ系統だった凪良センセは、最近ファンタジー色が入って地味さから脱出してしまったので、可南作品はますます希少価値です。このままの路線でいってほしいです。
    とにかく、萌えました。

    理人が勤務する保健センターの所長は、元憧れの高校の先輩。でも今の及川はその頃のクールで優等生だった面影は微塵も無くて、大雑把で馴れ馴れしい残念な男に変貌してしまっています。
    それでもまだ昔の片恋を引きずっている理人は、及川の一挙一動に内心ドキドキしてしまい、悟られないためにひどく冷たくてつっけんどんな態度をとってしまいます。

    なぜ、理人が酷い潔癖症になったのかという理由が切なかったです。楽しくときめいていた想い出があるから、なおさら傷ついた気持ちに胸が痛くなります。
    それが誤解からだったというのも悲しいし、及川の理由も重かった。その頃の及川の状況に思い及ぶとたまらない気持ちにさせられます。

    それでも、クロさんを通して二人の距離が再び縮まっていくのがはっきりわかって、ものすごく癒されました。優しい気持ちにあふれたストーリーだったなと思います。
    結ばれるシーンもよかった。萌えました。潔癖症でまっさらだった理人と、いろいろあったに違いない及川という組み合わせがツボど真ん中。
    さらには、傷付けてしまったと無理をさせることに躊躇してしまう及川に、自分の本音をやっと言い切ることができた理人には胸に迫るものがありました。

    また読み返すこと確実な作品です。

  • なんかもどかしいけど、可南さんだよな~って思わせてくれる作品でしたね。 再会モノです。昔好きだった先輩と再会したら優等生から不良上司に変わってた! やたらと戸惑う理人に一体昔何があったんだろ?って気になって読み進めて行くんだけれど、 及川の過去にちょっとビックリでした。 でも大人なんだけれど可愛いカップルでした♪

  • これは・・・超好みのお話でした。
    続編希望ですな。

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