かわいくないひと (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 94
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007606

作品紹介・あらすじ

入社4年目の建築デザイナー・瀬尾友也は、3歳年上の先輩・雨宮佳に恋している。
雨宮は、若くして指名で仕事の依頼がくる天才肌のデザイナーだが、対人スキルはゼロ。
綺麗だけれど、口が悪くて暴君な男のパートナーとして働く瀬尾は、「もう辞めたい」と思う毎日だ。
けれど、雨宮の作る作品に惚れている瀬尾は、どうしても右腕の座を離れられなくて!?

感想・レビュー・書評

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  • 良く言えば抒情的で綺麗。悪く言えば感情に偏り過ぎてて話が分かりづらい。正直なとこ、読みにくくて仕方なかったです(個人的感想)。綺麗って言う印象は絵師さんに拠るところが大きいと思うのでこの絵じゃなかったら同じ印象を持つかどうかは謎。

  • BL。深海がうぜぇ。デザイン事務所ってお仕事設定は好きかな。あまり突っ込んだ世界描いてないけど。雨宮の鬱陶しさが鼻につく前半。深海の終盤のちょっかいかけてくるのと、友也の自信のなさからくる鈍感さ。それほど読みづらくはなかったけど、印象に残らない。BL描写もソフト。菅野さんはエッセイの方が好きですね・・・。

  • あらすじ
    入社4年目の建築デザイナー・瀬尾友也は、3歳年上の先輩・雨宮佳に恋している。
    雨宮は、若くして指名で仕事の依頼がくる天才肌のデザイナーだが、対人スキルはゼロ。 綺麗だけれど、口が悪くて暴君な男のパートナーとして働く瀬尾は、「もう辞めたい」と思う毎日だ。 けれど、雨宮の作る作品に惚れている瀬尾は、どうしても右腕の座を離れられなくて!?

    作家さんが誰かと言うよりも、この絵師さんだったらの読後感だった様に思う。
    報われない思いの切なさとか、苦しさとか。

  • 絵師さん買いでした。
    が、素敵な話で満足です。
    読んでいて、心がきゅっとなるような
    静かな切なさというか、そんな感じがとても好きです。

  • うーんやっぱり面白いな。面白かったです。独特の心理描写が。こころを掌に乗せるような、なんだろう、切り取り方がうまいのかな。少し違った角度から鋭角に切り出すような。文章は相変わらず読みにくいんですが、最早それも相乗効果になってる感じ。読んでいて、抉られます。泣くような話ではないのに、抉られてぽろぽろと。
    仕事を描く事で人物も描けたような事をあとがきで書いてましたが、それは感じました。結びついてるような話でした。くどくど仕事描写があるわけではなく、人物描写に必要な部分だけ描かれてる感じで、良い塩梅で融合してるのが良かったです。と感想を書いていて気づいたけど、菅野さんのキャラってその人が生きるのに必要な仕事をしている感じですね。精神的に。他の職は考えられないというか。
    あと「本編掲載時に終わってないと言われた」というような事も書かれてましたが、確かに。でもあれで終わりも有りだと思いました。ここから始まる、踏み出した瞬間。でも続編でかなり攻が報われたので良かったです。受が変わり出した事も。そういえば冒頭は受がかなり腹立つ感じで無理!と思ったけど、冒頭だけでした。

  • 菅野さんのはいつも読んでて菅野彰ー!!って感じがするんだけど、今回はそうでもなかったな……って思いながら読んだけど、改めて思い返してみれば、おじいちゃんはそんな感じだったかも。

  • 三人称で進むお話、ドラマチックで面白かった!スピンオフないかな・・・

  • 久々に菅野さんの、読んだなぁと。
    この方のお話の独特の感じ・・・。
    どうしようもない、とか。
    儚い、とか。
    中にある芯、とか。
    深海のような、手をつけない(笑)感じ、とか。
    自立、というのか自己の覚醒?とか。

    また読みたいな。

  • 長いブランクを経ての続き物じゃない新作だったのでびびりつつ手に取り。菅野氏の書きたい主題って変わっていないのだな、という印象。
    深海の煮え切らなさに腹が立ちました。

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著者プロフィール

福島県出身、在住。 2月2日生まれ。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆。『毎日晴天!』シリーズ(徳間書店)、『色悪作家と校正者』シリーズ、エッセイ『海馬が耳から駆けてゆく』シリーズ(ともに新書館)等、『硬い爪、切り裂く指に明日』(河出書房新社)。『シェイクスピア警察 マクベスは世界の王になれるか』(集英社)等、著書多数。

「2021年 『しずく石町の法律家は狼と眠る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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