玉の輿謹んで返上します 玉の輿ご用意しました2 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 153
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199008894

作品紹介・あらすじ

社長秘書になる条件は、年齢・性別・学歴不問!? 勤務先の工場で青依が目にしたのは、社内公募の貼り紙。秘書になれば、社長で恋人の印南さんの役に立てるかも…? ダメ元で応募したところ、なんと最終選考まで残ってしまった!! 「恋人だからって贔屓はしない」――立場上は厳しい口調で一線を引くけれど、印南は心配を隠せない。そして迎えた研修初日、青依は精鋭のエリート達と対面し!?

感想・レビュー・書評

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  • 今作は受のお仕事成長物。
    巻頭にだらしなく緩んだ攻を秘書から見た話が入ってます。最高。
    成長物も好きなので面白かったです。ちゃんとイチャイチャもしてるし。

    当て馬だの身内の横やりだのの、ふたりの関係を揺るがす事態が発生しない続編って、自分の読んだ中では結構珍しかったです。
    その辺作者さんがあとがきで保障してくれたのもありがたいです。


    セクシャルなシーンで一部個人的にどうしても受け入れられない流れがあったのですが、中断されたのでほっとしました…

  • シリーズ2作目です。
    もー、このシリーズって“こいつムカつく!!”って人物が毎回1人は出てくるのね。
    前作は元カレで今回は同僚の女でした。
    機嫌だったり私情を交えて、こういう風に職場の雰囲気を悪くする人ホントに嫌。
    人間だからたまには機嫌が出ることもあるだろうけど、1日の大半を過ごす場所を自ら居心地悪くして何がしたいの?って感じ!!

    いやーしかし…今回も輪をかけて受が健気に頑張ってて泣ける。
    生い立ちのせいで一般常識は足りないかも知れないけど、空気を読んだり立場を弁えるってことをきっちり分かっているから助けてくれる人が多いんだろうな…
    中盤〜終盤は辛かったけど、すべて解決したあと、周りに…そして攻に愛される受を見て、良かったねええええって思いました^^
    攻に甘える受がめちゃめちゃ可愛いし、それを受け止めて甘やかす攻もまた良き。

    それにしても“諸星光”………。
    元光GENJIファンとしてはめちゃくちゃインパクトある名前だわw

  • 特殊な能力と持ち前の素直さ人当たり良さで一生懸命に誰かの、印南の役にとうとする青依の姿が可愛いのです!ぎゅーっと抱き締めていたくなります。
    相変わらず印南の残念な所が良くて(笑)さらに溺愛なのが良くて(笑)だんだんスパダリになってきましたw

  • ▼あらすじ
    「元カレを見返すための恋人役」から、ついに本当の恋人となった青依と印南。 印南の会社の系列の工場で働き始めた青依は、初めて味わう働くことや学ぶことへの喜びを日々かみしめていた。 そんな時、酒匂のいる秘書課で新しい人材を社内募集しているという話を耳にする。 職場の仲間達からの後押しもあり、少しでも印南の役に立ちたいとダメ元で応募してみたら、何と最終選考まで残ってしまい…!?

    ***

    ストーリーの完全度:非常に高い
    トーン:ほのぼの・せつない
    エロ度:普通
    萌え度:非常に高い
    総合評価:★5.0

    前作、「玉の輿ご用意しました」がめちゃくちゃ面白かったので今回も期待して読みましたが、やはり期待を裏切らない面白さでした。
    ストーリーの完成度も高いし、読み応えもバッチリ。会話のテンポも良く、文句の付けようがありません。勿体無いので少しずつ読もうと思っていましたが、一度読み始めると夢中になりあっという間に読み終えてしまいました。

    今回は青依が秘書という新しい分野に挑戦するお話なので、お仕事描写が多めです。このお仕事描写というのが妙にリアルで説得力があり、何だか読んでるこちらまで仕事をしている気分に…(笑)
    青依は社会人としての実力も経験も浅いので失敗したり怒られたりする事も多いのですが、彼の良いところはそれでも挫けずに前に進もうと精一杯努力するところなんですよね。悩んだり落ち込んだりする事はあっても、絶対に折れないんです。読みながら何度「えらい!頑張れ!」と心の中で応援したことか…(涙)
    そして、そんな彼を無条件に甘やかすのではなく、適切な距離感で支えてくれる印南にも好感が持てました。出会った当初はあんなに傲慢だったのに、印南も大分変わったなぁ…としみじみ。

    そんな中、印南と青依のキス写真がスキャンダルとして雑誌に載ってしまいます。すると、青依の周囲の空気は一変。青依と一緒に秘書研修を受けていた仲間の一人である諸星の態度はあからさまにぎこちなくなり、柳沢は元よりキツかった態度が更に悪化。
    青依が信頼を寄せている工場の仲間達の間にも動揺が広がってしまい、青依が精神的に追い詰められてしまいます。
    このスキャンダルのくだりは周りの反応の変化がリアルで読んでいるこちらまで肝が冷えました。
    でもまぁ、ぶっちゃけ社長の恋人が秘書研修に参加してたら出来レースなんじゃないのかって疑う方が自然ですよね…。
    印南は恋人だからって仕事で贔屓したりするような男じゃないけど、それは印南の事をよく知ってる青依や酒匂しか知り得ない事ですし、そもそも同性愛に対する偏見や差別だってありますからね…。

    どうなるんだろう、青依は印南の会社にいられるのかな?なんて心配しながら読み進めましたが、最後は良い方向に落ち着いたので良かったです。
    青依は残念ながら今回は秘書にはなれなかったけど、諸星とも和解出来たし、柳沢も最後はちゃんと謝ってくれたから後味悪い結果にならなくて良かったです。まぁ、柳沢については色々と思うところがあるのですが、反省していたのでここは良しとしましょう(笑)

    工場の仲間も実は印南が同性愛者だという事は知っていたみたいで、本社から戻って来た青依を露骨に避ける…みたいなそういう辛い展開にならなくて良かったです。
    中には印南の元カレを知ってる人までいて、元カレと過去の印南をポンコツ呼ばわりしたのには思わず笑ってしまいました(笑)
    何より、青依の日々の努力や仕事に対する姿勢を印南や酒匂以外の人達にもちゃんと評価してもらえた事が嬉しかったな。見てる人はちゃんと見てるって事なんですね。青依は良い人たちに恵まれたなぁ…‪(;_;)‬

    最後も爽やかな終わり方で、読後感が非常に良かったです。
    青依はいつかきっと、そう遠くない未来に印南と肩を並べて歩ける存在になれると確信しています。
    酒匂や諸星みたいなレベルになるにはまだまだ努力が必要だけど、青依ならきっと出来るはず!
    そんな風に明るく、前向きな気持ちになれるラストで、今作はひたすら「頑張れ!」と青依にエールを送りたくなる作品でした。次の巻を読むのが楽しみです♫

  • シリーズものの2作目。主人公である青依が、ひょんなことから秘書課への移動を目指して頑張る話。
    青依が、物語の進行上必要だからってだけではなく、ちゃんとそこで生きて頑張ってるのが好感が持てる。最初から最後までその頑張りが感じられるお話。
    結末もご都合主義じゃないところも良い。この後の可能性まで信じられて、次の話も早く読みたい気持ちになった。

  • 前回は切ない〜と悶えながら読んだ記憶がありますが、今回は秘書採用にチャレンジで完全にお仕事BLになってて読んでてて面白かったです。酒匂さんカッコよくて夢女子になりそうだわw

  • 青衣が印南の会社で働くようになり、
    英語もできるようになったちめ、秘書に応募し、最終審査まで行った。
    そこで、2人の恋仲が会社にバレてしまい、青衣の肩身の狭い気持ちをこちらまで感じた。
    ストーリー的に、合格するかと思ったら、1人だけ落ちていたので、驚いたし、悲しかった。
    発表のシーンでは、読んでいるこちらまで、緊張した笑笑
    場面の雰囲気を上手に書けていると思う。

    でも、仕事と青衣と印南の本当の愛は別ものだから、
    これからも、ラブラブでいてほしい。

    あと、秘書の酒匂さんにも良い出会いを願います。

  • ★3.5頑張る青依。

  • ◆そこには愛が詰まっている=幼馴染同僚兼友人で会社の酒匂。
    そんなから酒匂から見た印南の幼少の頃からと青依。

    ◆玉の輿謹んで返上します。=前作から2年後。
    青依が社長秘書選考に挑戦するお話。
     丸蔦ケミカル(株)の工場で働き始めて2年、
     秘書課の人材募集の知らせが社内に回る。
     記念受験の感覚で応募した青依はなんと
     最終選考の3人の中に選ばれてしまった!!
    『恋人に庇護されるだけではない自分の居場所』を見つけ
     切り開いていく青依の成長物語。
     いいと思いますその青依君の心意気(。-`ω´-)キッパリ

  • 続編です。読めて嬉しい。
    最初の短編は雑誌で既読。酒匂視点で印南の青依への惚れっぷりが見られて楽しい。青依のお弁当箱のところのセリフがらしいなぁと笑ってしまう。
    続きの本編でも、ふたりの仲は安定して揺らがず、前作からさらにもう一歩成長というお話で安心して読めました。とてもよかったです。
    青依が一生懸命奮闘するのはもちろん、印南が青依を慮って成長を見守っているのにじーんときました。でも我が儘王子なところも見られて、それはそれで印南だなぁと微笑ましく楽しかったり。

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