ドイツの長い十九世紀: ドイツ人・ポ-ランド人・ユダヤ人 (シリーズ民族を問う 1)
- 青木書店 (2002年9月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784250202292
作品紹介・あらすじ
せめぎあうナショナリズムの複雑な形。文化・宗教・言語・民族の境界地域=「東」を通し国民国家建設過程のプロイセン=ドイツを描く。
感想・レビュー・書評
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解放勅令がユダヤ人社会に与えた影響は大きい。勅令はユダヤ人に帰化を約束した。つまりプロイセン市民権の授与である。
ドイツの小ブルジョアは自分たちが落ち込んだ苦境からの脱出口を反ユダヤ主義に見出した。ユダヤ人のぼろい商い、高利貸しがドイツ人の真面目な労働を圧迫しているということ。こうした表現の中には社会の現状に対する不満が示されている。
東方ユダヤ人は厄介者、浮浪人とみなされていた。東方ユダヤ人とポーランド人は互いに重なり合い、しばし交換可能な存在だった。
ユダヤ人の店では買うな!とボイコットが始まった。
ドイツにとってフランスなどの西欧は東方と同様に敵であり、脅威の対象ではあるが、とても優越感に浸れる相手ではなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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