- Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
- / ISBN・EAN: 9784250204227
作品紹介・あらすじ
「戦争する国」への道を進もうとする政府・自民党、民主党の国家観・平和観をあぶり出し、「力による平和」の問題点、人権を無視して国を守るという有事法制の矛盾を説く。
感想・レビュー・書評
-
護憲派の浅井さんが、自民党(保守政治)による改憲(9条)のうごきを批判している本。2004年のイラク戦争当時書かれたもので、主に武力事態対処法に危機感をもっている。
結論から言うと、悪書。
著者は完全なる左翼で、保守派の発言を引用しまくって、言葉尻を取っ捕まえていちいち「こいつは戦争賛成派だ」とこじつけているだけ。著者は保守派との戦いに気を取られすぎて、もっと現実的な問題、つまり「改憲した場合しなかった場合日本はどうなってしまうのか?それぞれのメリット・デメリットは?」という一番大切なことをあまり考えていない。さらに、主張がヒステリックで根拠と公平性に欠く。とくに本の終盤では、さまざまな有事関連法を引用してはほとんど説明も無く「この法律は危険」とだけ結論づけるテキトーさにびっくりした。つまり説明するだけの能力がこの人にないんだと思う。あたしでもこんな無責任なことせんわ(笑)左翼が日本で勢力をのばせない理由の一つは、この浅井さんのように、公平性に欠くヒステリックな主張しかできないからじゃないか?って思ってしまった。有事関連法って、たしかに危険だと思う。もっと上手く反論できるはず。
ただ、著者の言う「日本は国民の上に国家が立つ国だ」という指摘は良かったと思う。納得はできなかったけど、自分は国家のトップダウン方式に呑み込まれて、それに気付いてもないアホな国民なのかも、そのアホさが、日本をダメにしてるのかも…と気づいた。あと、イラクや北朝鮮の問題やそれに関連する法案・条約などに言及してるから、勉強にはなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
保守政治の長年にわたる対米追随のいきつく先は国民(国会)に対して、国際常識に逆らってでも、嘘で固めた議論を行うまでになってしまっているということ。
対ソ対決を対外政策の中心においてからのアメリカは日本保守政治がアメリカに対する最大限の協力をp行うことを確保するを対日政策の中心に据えた。