- Amazon.co.jp ・マンガ (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253105859
感想・レビュー・書評
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2012/08/28
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2012/09/06
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仕事上の必要があって、戸部けいこの『光とともに… ~自閉症児を抱えて~』(秋田書店)全15巻を一気読み。
2001年から約10年間にわたって『フォアミセス』に連載され、その間に篠原涼子主演でテレビドラマ化されるなどして、大ヒットした作品だ。
副題のとおり、自閉症児を抱えたサラリーマン家庭の物語。
自閉症と知的な遅れを併せ持つ主人公・東光(あずま・ひかる)が育っていくプロセスを、その誕生から中学生時代まで、つぶさに描いている。
作者の戸部けいこさんが52歳の若さで病死したことから未完に終わったが、光が成人し、働き始めるところまでを描き切る構想だったという。“一人の自閉症児の成長を描く大河マンガ”なのである。
自閉症児を持つ親たちや、自閉症児に携わる教育・療育・福祉行政・医療関係者など、多くの当事者に丹念な取材を重ねて作られた物語は、細部に至るまでリアルだ。
私はタイトルだけは知っていたものの、読んだのは今回が初めて。正直、これほどよくできたマンガだとは思わなかった。
これは見事な群像劇である。家族4人を中心とした小さな世界が描かれているのに、光に携わる多くの人々のさまざまな人間ドラマが、壮大なタペストリーを織りなす。
何より、光が年を重ねるごとに次々と眼前に現れる“ハードル”を、光の母・幸子と父・雅人が一つずつ乗り越えていくプロセスが感動的だ。
2人は時に落ち込み、時に心折れそうになりつつも、その前向きさで周囲の人々も徐々に味方に変えていくのである。
コミックスの累計発行部数が240万部を超えたというこの作品は、日本に自閉症理解の土壌をつくるうえでも、大きな貢献を果たしたといえるだろう。
たとえば、「親のしつけが悪いから自閉症になる」などというありがちな誤解は、この作品の大ヒットによってかなり払拭されたのではないか。 -
2015.12.12市立図書館(次女)
最後の2回分はネームのみ。でも、完結できないことを予感してせいいっぱいまとめようとしたのかもしれない。アメリカから里帰りした雅人の姉一家の話から海外での自閉症者の見られ方の紹介。DVの父親に怯えていた絵里ちゃん母子の件に一応の結末をつけ、転校した中学で新たな仲間に出会ってグループを作ったり、お正月に幼なじみと再会して気持ちを前に向ける最終回。
付録で「さんきゅう先生!」「春のまなざし」
全巻読み終えて、自閉症者と関わりがあるかないかに関係なく、こどもを育てるすべての人、こどもに関わるすべての人に一読してもらいたい作品だと改めて思った。 -
小学生の時、学校の図書室にある漫画がこれしか無かったというのもあってとにかくこの本を最終シリーズまで読みふけってた。
最近、この本が事実上完結することなく終わってしまったのは作者であるお母様が病気で亡くなられたからだと聞いた。
どんなに心配だっただろうか。どんなに気がかりだっただろうか。 -
小学生の時に学校の図書館で借りて途中まで読んでいました。どこまで読んだか忘れて最初から読んだけど、作者さんが亡くなっていたことを知らなくてびっくりしました。
この巻は最後の2話がネーム(下書き)なので読みにくいところもあります。でも慣れたら普通に読めます。
病床でも完結に向けて描き続けていた作者さんの思いを感じます。
内容は10年以上前の話なので、今のやり方と違うところもありましたが、私も一保育者として、参考になりました。
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14巻まではずっと前に読んだんだけど・・
やっと15巻が読めました。作者の戸部さんが描いている途中でなくなってしまったため、最後の2話はネームのままで掲載。病床でここまで書いてくださったことに感謝です。