- Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253158794
感想・レビュー・書評
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海辺の小さなお弁当屋で働くちひろさんは、いつしか街の人気者になっていた。そんなある日、ちひろさんの風俗嬢時代を誰よりも知る店長と再会して!?
バジ姐と縁日へ繰り出したちひろさん。縁日を楽しみまくるちひろさんが可愛い!人には滅多に懐かないちひろさんが心を許せる相手。それを聞いたバジ姐が、
「あんたが懐いてくれてるんなら あたしの生き方もまんざら悪くないのかもって思えるわ」
と返すのがいいよね。自分の生き方を認めてくれる相手がいる。そして何より、自分が相手を認めているからこそ、その言葉は心の奥まで沁み込むわけで。
そんな二人の前に現れたのが、ちひろさんの風俗嬢時代の店長!まさかの再会すぎる。どんな人なんだろうとびくびくしてたら、良き理解者でほっこりした。
「まあともかく いい顔で生きててくれてほっとした」
そうつぶやく店長の横顔もいい顔してる!悪人面だと思っていてごめんなさい!相手の生き方に何も語らず、放っておくやさしさが素敵だよね。
マコトが出会った工事現場作業員の男・谷口との話も好き!なんだかんだでマコトに機械を触らせてあげたりしてやさしいんだよなあ。そのお礼にマコトがお弁当を食べさせてあげたいとちひろさんにお願いする。マコト、いい男になってきたじゃん!谷口が無心にお弁当を食べている背中とか、ちひろさんと顔を合わせた時の二人の瞳とか、余計なことは言わないっていう描き方が絶品。あんな見つめられ方をしたら溶けるね。
店長の奥さん・多恵さんの退院めでたい!視力は回復しなかったけど、今感じられることを存分に味わって楽しむ姿が素敵。こういう子どものような部分こそ、大人は大切にした方がいいんじゃないかと思ってる。血縁よりも濃い二人の関係性に泣けてくる。
そしてですよ!バジ姐が恋をした店長との話がいい!ちひろさんとの間には割って入れないと身を引いたバジ姐に、店長から「あんたと飲みてぇんだよ」って発言は、もう殺し文句じゃん!たった一言だけど、これ以上ない説得力を感じる一言だなあと。いやあ、よかった!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
海辺の小さなお弁当屋で働くちひろは、いつしか街の人気者に…。だけど、そんなちひろの風俗嬢時代を誰よりも知る“店長”と再会して!? 第3巻。
バジル姐さんの恋、ちひろさんと多恵さん2人旅、オカジとべっちんの友情、多様性ってこういう感じだよなぁという好エピソード。
ちひろさんの愛猫マダム猫、あんな風になりたい。 -
【感想】
幸せそうと幸せの違いを教えて貰った。夫婦円満な家族、気の合う友人、恋人。外から見れば幸せそうで、それらを持たない人は可哀想だと持ってる人は言う。
ちひろさんは「他人のいう幸せなんてクソ喰らえ、こっちは楽しく幸せにやってるのでおかまいなく」
と優しく、カッコよく言いきり読んでいて憧れた。
【好きなシーン】
ちひろさんが真面目に頑張っても報われない後輩に対して本気でアドバイスするシーン。
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バジル姐さんとの夏祭り、いなくなった店長との再会、工事現場の色即是空と腕にタトゥーした兄ちゃん、オカジと話のあうべっちん。ひとりが好きなのになかなかわかってもらえず、荒れることもあるちひろさん。読んだあとにいい余韻を残してくれる。
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登場人物のひとりひとりが丁寧に描かれていて、
物語があって、
とても切なく、そしてとても優しい。 -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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2015.04.24 読了