- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253169875
感想・レビュー・書評
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兄弟でお兄ちゃんがガンだというお話が好きだったかも。なんだかんだ言って最後はお兄ちゃんも素直に・・・
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比較的他のものよりもオチが嫌~~~~~~~~な意味でショッキングなものが多めかも。
ブラックジャック先生の過去…、性根の腐った全身火傷の兄…、公害病で命を落とす少女…、麻薬密売に不倫妻…ゴリベエ…人間はやはり愚か…。
クマのタローの話が唯一癒しじゃないか…??環境破壊の問題提起あるけど。
あと怪我の後遺症で猫の母子を亡くなった奥さんと子どもだって思い込んでる男の話。あまりにも手塚治虫。オチまで含めて手塚治虫。
そんな健気におつかいに行くメス猫て……て、手塚治虫……。 -
手塚治虫作品の中で、かなり有名な作品。
一読はしておかねばと思い、読了。 -
ピノコのモデル・ロミが出てくる話で、ピノコの名前の由来がピノキオみたいだから、ということも分かる。
残念ながらロミは公害の被害により亡くなってしまう。。
ブラック・ジャックの子供の頃の怪我は不発弾によるものだったことが分かる話も収載。
事故で母親は五体不満足になってしまい、父親は蒸発してしまったようだが、ラストの絵で事故の時には既にブラック・ジャックは車椅子か何かに乗ってたのか?
復讐すべき対象もまだ4人いるようなので、この後また詳細が分かってきたような気がします。
最後に「おかあさん…」と呟くブラック・ジャックが切ない。。 -
最後の解説いらない。
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【再読】
「皮肉なもんじゃ 助かりたいやつがみんな死んで…… 助かりそうもない人間が生きのびた……… それが人生かも知れんな」
今巻は「正義」と「人間臭さ」を感じたお話が多かった印象です。特にブラックジャックの復讐のお話はスカッとする一方、やはり人間の闇を感じて怖かった…。『灰色の館』でブラックジャックは「医者は人のからだはなおせても……ゆがんだ心の底まではなおせん」と言っていますが、まさにその通り。一番恐ろしいのは、どんな凶悪な病よりも、人間の持つ心の闇なのかもしれません…。
(特に好きなお話3つ)
『ふたりのピノコ』
『上と下』
『ハリケーン』 -
南イタリア 干潟なんぞ二足三文にもなりゃしない! 歪んだ心の底 脳血腫 転地療養 ベリリウム中毒症 肉芽腫 黒潮に乗ってポリネシアや東南アジアから漂着した民族もいたでしょう 団体とか運動には関わりを持たない質でしてね こいつは硬質ガラスでつくったのさ電気を通さない ついでに言うがこのビニール・ケースも不導体でしてね こういうことはよくあるもんでね ウーム…見事というか神業というかよくあの場所でこんな結紮けっさつができましたな! 彼女を魂の救済にしているのを 苦さや倦怠を見ていた 理想の形のままでは有り得ないと知って 自分の中にある倫理 人間は世の中から許してもらって生きるのではなく、自分で、自分が生きる価値のある人間だ、と信じて生きてゆくものだ、と。 彼が育てる以上に、ピノコは信じられない生命力で前に進む。 自分が与えたはずの命が、自分を支える事の驚きと力。
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ブラック・ジャックの中には様々な葛藤があり、命は重いけれど、悲しいくらいあっけなく消えてしまうことがある。それは仕方がないこと。今をどう生きるべきか、考えさせられる。自分の状況でも誰に共感するかは変わりそう。
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子供のときに読んだ心の機微だったり、正義感だったり、矛盾だったり、憎しみだったりが、今読むとぐっと感じるものがある。もしかたしたら、10年後、20年後によむと、また違った感想を持つのかもしれない。