- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784253169905
感想・レビュー・書評
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ブラックジャック10巻は、ブラックジャックが実の父親と再会する話がある。
後妻の顔を、母親に似せて整形する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手塚治虫さんは短編文学の天才か!ってくらい一つ一つの話が面白い。
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ブラックジャックが無免許医師である理由=「この国では漫画は文化に入れ
られていない、いわば無免許の文化」「ブラックジャックが素晴らしい手術で
人を救っても、モグリの医者だと言われるように、一つの漫画が一人の人間の
生き方を変えたとしても、なんだ漫画かと言われる」(大森一樹氏の解説
より)
もちろん昔と今では漫画に対する認識はすっかり変わってるけど。
お気に入りエピソード:「えらばれたマスク」「復しゅうこそわが命」「人形と警官」 -
ブラック・ジャックの父親の死亡の話。
妹がいることをしらないままなのがちょっとかわいそうだった。
「お医者さんごっこ」の子供たちもブラック・ジャックもいい話。 -
『えらばれたマスク』『やり残しの家』『盗難』などが収められています。
わたしのお気に入りは、財産争いで義母に暗殺されそぅになったBJが義妹に助けられる『骨肉』。結局BJは彼女が自分の妹だとは気付きませんが。
それから『お医者さんごっこ』。キートン扮するちびっこBJが可愛ぃ♪ -
後妻のお話はここか。腹違いの妹が切ない。
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ブラックジャック先生の父親と義母側のエピソードを多数収録。
お父さんも極悪人ってわけじゃなくて…ただ人としての欲がある人なんだよなあ…。義母さんも…義妹さんも…。
その人間同士の業のぶつかり合いみてえなものを情け容赦なくぶちまけてくるんだから手塚治虫はすごい。 -
手塚治虫作品の中で、かなり有名な作品。
一読はしておかねばと思い、読了。 -
ブラック・ジャックの父親登場、そして他界する話、ブラック・ジャックの家を建てた人の話、モルヒネの密売をしている医者の話、30億円のダイヤを体に入れる老人の話、戦時中に妻と娘を殺された男の復讐の話、誘拐した男の子の治療のために手に入れた身代金を使う男の話。
母親を捨てた父親を許せない、という人並みの感情をあらわにするブラック・ジャック。
和解もできなかったし、その後の話で臨終にも立ち会えず家族運のない男なんですね。
義理の妹もブラック・ジャックをかばって死んでしまうし。
義妹だと気づいていたのか?
わざと「他人」と言ったのか。
ブラック・ジャックの家を建てた人がその後どうなったのかが気になりました。
どのくらい時間が経過してるんだろうなぁ。
戦争中に人を殺しても罪にならないのに、終わると犯罪になる、という件は重いテーマだと思います。
復讐をする男に肩入れしてしまうけど、それを肯定するわけにもいかないし。
戦争がなくなることが一番ですけど、難しい問題ですね。
寄付を始めたことで名誉欲が高まり、次々と寄付をするために不正行為にはしってしまう医師の話もやりきれない感じがしました。
これも中毒みたいなものかなぁ。
子供がこの事実をいつ知ることになるのか。
心が痛みます。 -
【再読】
「戦争は人間のひとりやふたり殺しても罰せられん。だが・・・・・・戦争が終わるととたんに殺人は犯罪になってしまう。こんな不都合なことがあるのか⁉」
今巻でやはり印象に残ったのは『えらばれたマスク』や『骨肉』などの、ブラックジャックの実の父親との話でしょう。また、それに関連した、様々な家族が出てきたのも印象的です。家族を殺されたという憎悪だけで生きる女性(『復しゅうこそわが命』)。娘の自慢の父親を演じる男(『カプセルをはく男』)。家族の復讐を果たそうと何度もターゲットを殺す医者(『あつい夜』)。人質に泣き叫びながら戻って来いという誘拐犯(『身の代金』)。
それぞれの家族の形は様々で、抱いているものも全く違う。そんな人間の複雑な感情を、マンガという媒体で表現している手塚先生は、本当に神様みたいですね。
(特に好きなお話3つ)
『カプセルをはく男』
『骨肉』
『あつい夜』