あ~らわが殿 (秋田文庫 9-9)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253175586

感想・レビュー・書評

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  • 「摩利と新吾」は、今でも時々、無性に全巻通して読みたくなるマンガです。

    その原型「あ~ら わが殿!」。摩利と新吾は出てくるけれど、あとの「摩利と新吾」とは合流しない外伝的なお話です。

    木原敏江のマンガのなかで、この「摩利と新吾」話と「点まであがれ!」が、なんていうか青春のにおいがして好きなのです。
    スターシステムで、おんなじキャラが出ているというのもあるのですが(笑)

    まぁでも、今回読み直してみて、特に物語のスタート時の新吾の性格は、わたしの覚えている「摩利と新吾」よりも、激しくてちょっとビックリしましたが。

    あと、ツンデレキャラって、この時代からいたんだ。
    さすが、木原 敏江。わかってる。

  • まりしんのプロトタイプ的な…!すごく好き!明るくて少女マンガしてて!
    設定が可愛くて1冊にまとまってるし読みやすいんだけどこれを先に読んじゃうとまりしんの後半が重過ぎて辛い気がする…

  •  「摩利と新吾」の前編とでもいうべき、大正浪漫の一作。まだ絵が確率されておらず、初期の木原「としえ」風味。でもこの目の下にタテ線が入っている美形も好きです。
     「いい子 いい子 みんないい子 恋せぬはずがありませぬ」…ラストのこの一節は、いま現在の木原作品までのすべての作品に共通する不変のテーマなのです。摩利が新吾にキスをする場面に度肝を抜かれながらも、やっぱりみちると新吾がくっついてしまうのを当然と思ってしまう少女マンガ脳。そして舞台は本舞台「摩利と新吾」へ移っていくのであります。

  • 摩利と新吾の原案。

  • もうひとつの「摩利と新吾」

  • もう一つの「摩利と新吾」

  • 木原先生の初期の作品だと思うのですが。<br>
    まず、テンションの高さに驚いた!!高いのなんの、ぶっ飛んでます。それなのに破綻もせずにきゅーんと切なくなるツボもがっちり押さえて余韻のある終わり方、これは凄いです。<Br>
    「摩利と新吾」の前身ともいえるこのお話を読んで、猛烈に「摩利と新吾」読みたくなってしまいました。

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著者プロフィール

木原敏江

1948年(昭和23年)、東京生まれ。1969年「別冊マーガレット」に掲載された『こっち向いてママ!』でデビュー。77年、旧制高等学校に通うふたりの少年を描いた『摩利と新吾』を発表する。この作品は、その後7年間にわたって描き継がれ、明治末から大正、昭和と、三つの時代を舞台に展開する一大大河ロマンに結実した。84年『桜の森の桜の闇』『とりかえばや異聞』の発表で始まった連作「夢の碑」シリーズも、97年まで執筆が続いた大作。85年、同シリーズにより第30回小学館漫画賞を受賞。『アンジェリク』『大江山花伝』『紫子―ゆかりこ―』は宝塚歌劇団で舞台化された。そのほかの作品に『どうしたのデイジー?』『エメラルドの海賊』『銀河荘なの!』『天まであがれ!』『杖と翼』などがある。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典28 雨月物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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