大好きが虫はタダシくんの: 阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784253217132

感想・レビュー・書評

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  • たとえば65ページのように、ときどき現れる「特に面白みもない、どことなくさびれた風景」に惹かれる。何をするでもなくヒマをつぶしていた中高生時代にそういった場所を歩くことがあったのを思い出す。コミュニケーションが噛み合っていない、というモチーフの作品が多い。山田花子に似てるが、また違う空気。

  • 異彩だらけのチャンピオンの中でなお、異様なセンスを放ち続ける阿部共実の短篇集。こういう人を鬼才と呼ぶのだと思う。
    ずっと読み返したいと思っていたデビュー作『破壊症候群』が収録されているだけで、十分に買う価値はあるかと。

    この収録順は意図的なんだろうなぁ。
    『空が灰色だから』を知らないまま読むと、前半でほっこりして、後半に連続する理不尽な狂気に心を折られることうけあい。

    というか、『ドラゴンスワロウ』が初読みだったので、どこかで容赦の無い何かをしかけてこないかと、途中まで思い切り身構えてました。

    『大好きが虫はタダシくんの』は以前に読んでいたけど、やはりくるものがあります。この作者のオーソドックスな狂気をそのまま煮詰めたような一撃。

    描きおろしの『デタジル人間カラメ』の狂いっぷりがおかしい。絵の不安定さやこの意味不明な吸引力が計算されたものだとヤバいし、天然のセンスだとしたらもっとヤバい。
    チャンピオンの『空が灰色だから』の休載が、これを描くためのチャージ期間だったとしたらと思うとゾッとしますね……。

  • 久しぶりに天才肌のマンガ家を見つけた感じ。
    デジタル人間カラメの後味の悪さは計算されて
    作ったものなのだろうか。だとしたらやはり天才

  • カラーの「乙女心」がシンプルかつとても綺麗に心に残りました 感心するような深い灰色の世界を描くなか色を少し混ぜるだけで魅せてくれるなーと

  • 阿部共実の短篇集。衝撃のデビュー作「破壊症候群」、webチャンピオン連載の「ドラゴンスワロウ」、読み切り「あつい冬」、各所で話題になった表題作、そして書き下ろし「デタジル人間カラメ」を収録。阿部共実の要素が余すことなく詰め込まれていて、阿部共実デビューには最適。「デタジル〜」は難解だが、2chに書き込みのあった、「デタジル人間カラメ、略して『デタラメ』」との指摘が最も正しい解釈なのかと思う。

  • 食を通じ他生物からせっかく得たエネルギーを わざと生産性のない運動をしてムダに消費してしまう行為…

  • デタジル人間カラメが意味不明。3度読み返すもわからず。
    あつい冬の梓かわいい。

  • かの有名なタダシくんの話を含む短篇集。

    作者の世界観が好きな人にはたまらないですね!

    可愛い話が多かったですが、作者の描く女の子ってなんかかわいいですね。

    いいと思います。

  • 流し買いでつぼにはまる。脳に染み入る狂気。:

  •  話題になってた大好きが虫はタダシくんのは初見でしたけど、心にくるものありますねーやっぱ。他人の言ってることって本当に理解できないときは自分も復唱する癖が少しあるんですけどこうなると異常ですよねぇ、他人にこれやられるとイライラするけど、これからは待つことも大事と心のスミに置いとこう。

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