絵でよむ百人一首

著者 :
  • 朝日出版社
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本棚登録 : 36
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784255007977

作品紹介・あらすじ

「『百人一首』は人生の教科書である」と語る渡部泰明(東京大学大学院教授)の平易で心に染み入る新訳と解説、絵を一緒に味わうヴィジュアル版百人一首の決定版!
恋に限らず、和歌はたいてい叶えられない気持ちを歌います。それは、和歌には理想があるからです。理想を強く願う――「願う」とは「乞う」すなわち「恋う」ことですね――、だからこそそれが実現しないという悲しみを、進んで引き受けることができる。いやなこと、辛いことも、もっとずっと大きな悲しみで包み込んでしまえる。『百人一首』の歌々は、とりわけそういう理想を大事にしているのだと思います。だから人生の教科書だと思うのです。(「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • 母と一緒に、百人一首を詠んだ。
    昔のことはよく覚えているようで、とてもいい感じだった。
    いろんな意味で、バランスのよい本でした。

  • 同出版社の『新版 絵でよむ漢文』がよかったのでこちらも購入しました。まだ通読はしていませんが、あまりに評価が低いので古典和歌をベースに短歌を実作している人間からひとこと。

    同じ渡部泰明氏の『和歌のルール』及び岩波新書から出されている『和歌とは何か』を読むか、ちくま新書から出ている鈴木日出男氏の『古代和歌の世界』を読むか、そのいずれかを平行させれば容易く理解を深められると思いますので、和歌に興味を持たれた方は本書の副読本にどうぞ。

    古典和歌でも現代詩でも本質的には意訳や解釈などは通さずに、書いてあるそのままを受け取るのが最良ではないのかと考える私ではありますが、いくら氏の意訳と解説が平易で親しみやすいものであるとはいっても一般読者を想定したと思われる本書に文法解説がないというのは、瑕疵だったのではないかなと思います。

    歌と絵の組み合わせがいいのは言わずもがなです。

  • 写本の練習に。

  • 分かりやすいが、難しい

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著者プロフィール

1957年、東京都生まれ。
東京大学大学院人文社会系研究科教授。
和歌文学専攻。
『中世和歌の生成』(若草書房、1999年)、『中世和歌史論 様式と方法』(岩波書店、2017年)

「2020年 『和歌史の中世から近世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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