- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784257767602
感想・レビュー・書評
-
内容◆宇宙に浮かぶ巨大遊園地リバティ・ランド―そこは、八百万体のロボットたちによって作りだされた夢と魔法とノスタルジーの楽園だ。そのリバティ・ランドが惑星チェスナットの衛星軌道で営業中に、星間戦争に巻き込まれてしまった。巨人ロボット兵器を操り攻めてくる敵に、逃げ遅れた二千人の観光客を抱えたリバティ・ランドの運命は。期待の新鋭が贈る、SFメルヘンの佳作。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
泣けます。もう涙なくして読めません。人間とロボットの決して交われない意識をこれまでか!というほど描写してあって、ぐっときます。また遊園地にたいする憧れを、あざやかに満足させてくれます。ロボットは人間を守るために存在し、無私の奉仕と究極の自己犠牲をみせてくれます…人間が負うには耐え切れないほどの。彼らは人間ではない、もっと聖なる何かかもしれないと思いました。
-
秋山完の二作目。
ディズニーランド好きとロボット好きはとりあえず読んでおけという名作。
三人の人間と数百万のロボットたちがキャストとして所属する、宇宙に浮かぶ巨大移動遊園地リバティ・ランド。観光名所として人気の高いこの遊園地が、とある理由から、2000人の観光客ごと惑星間戦争に巻き込まれてしまう。
人間を守ろうとたちあがるキャストロボットたち、人間を排除しようとする敵ロボット。お客さまを守るために遊園地ならではの奇策を講じて戦う園長のキハナを始め、各所にちりばめられた映画やアニメのオマージュに、思わずにやりとする人も多いはず。
……私は偵察のために帰らぬ宇宙の旅に出て行った、アルバトロス(もちろんロボット)や、ネズミの奮戦の場面で涙腺が決壊しましたが。ええ……。 -
何度読んでも泣いてしまう。
ロボットと人間の暖かくて切ない話。
悲しいのにどこか明るい雰囲気が好き。