- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784257769491
作品紹介・あらすじ
うねる海を1キロ近くも泳ぎながら、ミリセントが囚われている豪華クルーザーへと向かう尚顕。そんな彼にピュンは、クルーザーが汎言語場に包まれていると伝える-それはすなわち、先人類の少女もクルーザーに拉致されているということだった。助けなければならない人間が増えたことと、限界まで酷使した足の筋肉に、尚顕の精神が悲鳴をあげる。それでも『男の意地』を貫いてピュンの助力を拒否する尚顕に、果たして二人の少女を救出することはできるのか!?シリーズ、感動の完結。
感想・レビュー・書評
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なんでこれだけ画像あるんだろう……
カバー・本文イラスト / 小菅 久実
カバーデザイン / 渡辺 恭子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ミドリノツキ」完結編です。
「星虫」シリーズ以外の岩本 隆雄を読んだのは初めてです。でも、この人、どれも安心して読めるわぁ。
若干、少年マンガが好きというだけで、性同一性障害といわれるのはどうか(笑)とか、いろいろツッコミどころはあるのですが、楽しい。
なんとなく感じていたイスティルとピュンの関係も、なかなか二転三転していって、単純に白と黒ではないよというところもよかったです。
この人、本当に小学生、中学生に読んでもらいたいようなジュブナイルをかくよなぁ。
ライト・ノベルのレーベルから出ると、派手さが少ないので難しいと思うのですが、荻原 規子と同じ様なスタンスで、本を出していけるといいのになぁと思います。
どうよ、徳間書店BFT!
ここに、素敵な作家がいるよ!! -
ここまで読んどいてなんだけど、やっぱYA小説は性に合わんわ。
ハヤカワなんかは言わずもがな、更に下った児童文学は最近目覚めたけど、
その中間のライトノベルはなんか読んだ手応えが感じられない。
まー、『星のパイロット』シリーズは面白いから、単に食わず嫌いで、他の面白いやつに気付いてないだけかもしれないけどね。
とにかく、ライトノベルはほんとにライトで、たとえ500円でも、本値で買って後悔するってのが、正直なところ。
さて、本作の感想。
まー、そんなわけだ(笑)
地球の存亡をかけたクライマックスなんだけど、どうもカタルシスとか爽快感がない。
だから、読み応えもイマイチ。
キャラクターの心の動きみたいのを描くのがあんまり巧くないのかなー。
性同一性障害が出てきたときは「おっ」と思ったけど、そのまま終わった方がいつもと毛色が違ってよかった気がする。
どうしても友美と寝太郎なんだよなー。
エピローグがその後で終わるのはいつも通りで嬉しいけど、もうちょい長く書いて欲しかった(そればっか)。
やはり、『星虫』を期待してしまう。