- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260018104
作品紹介・あらすじ
大人の精神科医×子どもの精神科医。専門の異なる2人の臨床家が大人の発達障害についてとことん語り合った至極の対談録。
感想・レビュー・書評
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入院中に家族から暇つぶしに読んだら…とわたされた。
発行が2013年であり2012年に対談した内容とすると、本年が2014年なのでひと回り前にまだ大人の発達障害についてこのように議論されていたのだとなかなか興味深く読ませていただいた。
確か15年以上前になるか、通常のうつ病のように薬物療法が効かない若年者のうつを「新型うつ」なんて呼んでいたと記憶している。やはり本人特性(発達障害)を背景としたうつ症状が増えてきていたんだな。当時は専門家でもこのような議論をしていたのだ…。新たな知見を学ぶというよりは、今振り返って当時の新たな疾病概念についてない貴重な記録として価値がある一冊だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
専門家の対談形式の本。最初は専門用語が頻発してついていけなかったが、終わりの方は専門用語にも段々とついていけるようになり、また内容も平易になったのでだいぶ理解できた。
それにしてもADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)と色々あってややこしい。 -
対談形式なので、非常に読みやすい。自分の講演の参考にもさせていただいてます。
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2021.3.3 M3福井が借りました
2022.9.14 塚田先生に貸し出し中です -
だれかの「生きづらさ」に目を向ける40冊
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001010144 -
大人の発達障害について精神科医同士の対談という形で描かれている。専門用語などが多く素人には理解しにくい箇所もあるが、大人の発達障害者が起こす日常でよく目きる起こす失敗などが分かりやすく
書かれており医学の素人でも部分的に読んでもわかる内容だと思う。この本を読もうと思ったきっかけは身の回りにいる仕事が全く出来ない人や人の気持ちがわからない人がそもそも病気なのではないかと思ったからである。生まれつきの性格や後天的に育ってきた環境が悪かったのだと諦め、関わらないようにすることも出来るのだが仕事をする上でそうもいかない。色んなことを試しても身にならない、自分の指導方法が悪いのかと悩むこともある。
職業柄、病気の人を治療するために病気のことを理解しなければいけない。大人の発達障害も同じであり、今までの経験や常識を彼らに当てはめても通用しないのだ。
本書では大人の発達障害を診断できる精神科医は少ないと書かれており、意外と身の回りには沢山の発達障害疑いの人がいるのではないだろうか。
管理職にあたる方は是非読んだほうが良いと思う。 -
現場の手探りがなまなしく感じられた。
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大学の学習課題の参考文献。大学教授でもある精神科医ふたりによる対談。ASDがメイン。統合失調症とASDの併発、ASDとADHDの併発で、ASDを見落とされてしまった時の危うさなど、非常に参考になりました。私のような当事者が読んでみると、自分を振り返るきっかけにもなります。
医学書院から出ていることからもわかる通り、一般向けではなさそう。 -
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