産み育てと助産の歴史: 近代化の200年をふり返る

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  • 医学書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260024822

作品紹介・あらすじ

本書は江戸末期から平成までの出産に携わる女性たちの歩んできた道を記している。また,これまで語られることのなかった産婆の置かれた状況(産師法)や第二次世界大戦中の助産婦たちの活動にも触れている。江戸末期でお産に携わってきたトリアゲ婆,明治から昭和初期まで活躍してきた産婆・助産婦,そして少子化社会の現代の助産師,それぞれが時代の流れに翻弄されながらも活動を続けてきた。その激動の歴史をここに綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 主に助産(師)に焦点をあてて、取り上げ婆から現代の助産師までの歴史について論じた本。色々勉強になった。やっぱり看護師保健師助産師をいっしょにしちゃったのがなんだかなあ…というかんじ。看護学部新設ラッシュを目の前で見てた身として、カリキュラムの過密さや実習先確保の困難さはよくわかる。そして自分が産む身になってみて、選択肢が狭まっている現状についてもひしひしと感じる。出産って、いま生きてる人間みんなに関わりのあることだけど、当事者として真剣に考えるのはやっぱり妊産婦に偏っちゃうよね。情報も開示されにくいし。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11369148

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:495.9||S
    資料ID:51600573

    助産学概論資料に活用
    (助産領域 推薦)

  • [三葛館医学 495.9||SH]

    江戸末期から現代までの出産に関わる歴史をまとめるとともに、わが国において産むことや育てることが社会的、文化的にどのように捉えられてきたかについてそれぞれの時代のトピックに照らし合わせて解説されています。
    本書は助産学の歴史書であるとともに、産むこと、育てることについての文化人類学の専門書とも言えます。
    産婦人科や助産、母性看護に関わる全ての方にとっては知っておくべき知識が詰まっています。
    すべての男性、女性にとっても命についての新たな視点が得られると思います。

    目次----------------------------------
    第1部 江戸末期のお産事情
    第1章 江戸のお産
    第2部 明治から大正、昭和初期にかけて変わる産婆の状況
    第1章 西洋近代医学の導入と産婆の養成
    第2章 未完の産師法と産婆の近代
    第3章 戦争と産婆
    第3部 戦後の産み育ての変遷
    第1章 受胎調節(バースコントロール)と母体保護法
    第2章 自宅で産んでいた人々~農山漁村の体験者の語りから
    第3章 戦争と産婆
    第4章 持続可能な公営助産所とは-横の連携・縦の継承
    第5章 超音波診断と助産
    第6章 当事者性の確立-出産の医療化と女性たちの抵抗
    第4部 現代のお産と助産師教育の課題
    第1章 消費社会の出産文化
    第2章 看護系大学の拡大に伴う助産師教育の変容
    第3章 少子化と産科医療崩壊
    ---------------------------------------
    (もも)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=85710

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著者プロフィール

日本学術振興会特別研究員、大学非常勤講師(首都大学東京、聖母大学、東洋大学、早稲田大学)。1970年愛知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得満期退学。専門は、家族社会学、リプロダクションの社会学。
主要著書に、『テクノロジーとヘルスケア ―― 女性身体へのポリティクス』(日比野由利・柳原良江編:生活書院、2011年)、『世界の出産』(松岡悦子・小浜正子編:勉誠出版、2011年)、『子育て支援 ―― 制度と現場』(編著:新泉社、2009年)、『不妊と男性』(青弓社、2004年)、『変容する人生 ―― ライフコースにおける出会いと別れ』(大久保孝治編:コロナ社、2001年)など。

「2012年 『不妊を語る 19人のライフストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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