- Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260030373
感想・レビュー・書評
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子どもに関わる全ての人に読んでもらいたい本。
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仕事で必要なところを少しずつ読み、参考にしながらいろいろ考えています。
認識と関係の発達、という整理もわかりやすいし、体験世界ということが書かれているのがありがたいです。 -
子どものこころのケアに関わる人たちに向けて書かれた本のためか、450ページ近くの大著であるが、値段はその割に安い。
臨床的な本である。
発達障害の診断は「行動」からなされるが、ケアに取り組むには「体験」に入っていかなければ、適切なケアにならない。それぞれの行動の意味、そして彼らがどのように体験しているかをくどいくらいに解説。
育つ側のむずかしさとして発達障害をあげ、育てる側のむずかしさとして、子育て困難のグループをレベルアップした現代の子育てが生み出す問題と、そのレベルに達していない子育てから生む問題として、整理して解説。前者の代表として、家庭内暴力から引きこもり、摂食障害など、後者の代表として虐待問題など。
この本は、1.子どもは育ちつつあるもの、成長途上の存在である、2.子どもは社会の中を生きている存在である、3.子どもの育みもケアも、マニュアル通りにはいかない、という観点を基本に書かれており、そして実践に役立つ土台が提供されている臨床的な本である。
何回も読み解くことで味が出る本と思うが、子どもの臨床に携わる人にはかゆいところに手が届く本と思われる。 -
493.937-タキ
300556875
「子どもの育ち」の名著です。著者の滝川一廣さんは児童精神科医で学習院大学教授。発達とおくれについて、わかりやすい普通の言葉で書かれています。
とくに「いじめ」に関する項は「目から鱗が落ちます」。
私は病院でご一緒に働いたことがあり、子どもの話を根気よく聴くのでみんなに慕われていました。子どもが肯定的にみえてくる本です。 -
N700
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良著.
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失礼ながら滝川先生のことを知らなかった。
中井久夫先生と一緒にお仕事をされていたとのことで、さすがによく整理されている文章。普段臨床で考えていたことを、わかりやすく、余すところなく言語化してくれている。
読み物的な作りになっているが、精神科医だけではなく、小児科医、発達に関わる心理士、教師、児童福祉に携わる職員、看護師などいろいろな職種の人に読んでもらいたい一冊である。是非とも小児系の学会などで講演してもらいたい。。 -
すごくよかった。楽しんで読めた。
子どものためのとあるけど、成人にはおさらいのように参考になる。
フォントやカラーに工夫があって、注釈のような体裁ではないのも、止まらず戻らず先送りせず読めて負担がない。
読みごたえあるし、有名?な方の文章だけど、むずかしくなく、身近に感じられる。
「精神医学」というタイトルで、その分類にはなるのだろうけど、発達障害全般やその近くの精神科系のことが書いてあるので、
だれに対しても、当事者も支援者も親も、おすすめです。
これの、成人版として『看護のための精神医学』が紹介されてました。
こちらも、看護のためだけではなく、当事者も含めて、いろんな立場の人の参考になるとのこと。
こちらも読んでみようと思います。