百人一首 百の恋は一つの宇宙…永遠にきらめいて (ストーリーで楽しむ日本の古典 3)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 59
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265049837

感想・レビュー・書評

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  • 子供が、学校で百人一首を習い、授業で友達と対戦する、と覚えていたので、これを機に私も百人一首に触れてみようと、読んでみました。

    代表的な歌人が、どんな気持ちでその歌を詠んだのか…
    を、想像して書かれた短編集。
    百人一首が、ちょっと身近に感じられます。

    百人一首…むずかしそう…と尻込みしている私のような人には、読みやすくて、導入編にはよいかも。

    何事も、いろんな角度から、たくさん触れてみる事で、
    あ!これ知ってる!を増やす事が、大切かな、と思います。

  • [江東区図書館]

    返却棚にシリーズが数冊あったので手に取ってみた。百人一種系を読み漁った際にこのシリーズの存在も知ってはいたものの、その際には特段手に取った記憶はなく。当時探していた本のターゲット外だったのかパラ見で興味を持てなかったのだろう、と思いつつもふと「伊勢物語」を手に取って読んでみた。

    すると、なかなか面白い。同シリーズの他の本も同じ造り(母娘の会話形式で母が娘にこういう物語なのよ、と教える形式)なのかと次に「枕草紙」を手に取ってみると、こちらは筆者が直接教えとく、いわば「大学の講義内容」のような造り。伊勢物語形式の方が面白いけれどこれも悪くない、と「百人一首」を手に取ってみると、これは流石に全員分の紹介はできなかったのか?恐らく数人の著名歌人に焦点を当てて読者が興味を持てるよう、歌のエピソードに限らずその歌人に関して書かれた短編物語。今回たまたま開いたのは清少納言と紫式部に関する章だったが、これは恐らく完全フィクションの物語で、単にこの時代の雰囲気とか両歌人に対して親しみを持つためには楽しく読めて身近に感じられるようになっていいかもしれないけれど、ちょっと本の趣旨("百人一首"に関する本)としても、収録範囲(一部のみの紹介)としても、いただけない。だから記録に残っていなかったのか…?

    古典文学、また百人にも並ぶ小倉山荘百人一首の歌人たちへの興味の入り口としては使えそうだし、いい本かとも思うけれど、"百人一首"の紹介としてはやや使えない、コンセプトがずれたつくりの本、かな。

  • どこまでがフィクションなんだろう。
    いや、全部フィクションなんだけどね。
    ただ、どこまでが史実や伝説を元にして、どこからが名木田さんの創作なのかはよくわからない。
    そこは重要なところではないのだろうとは思うけれど、これから入ってしまうとこの物語でキャラ付けされてしまうからな。
    それぐらい各歌人を個性的に書かれているということなんだけど。

  • 和歌には詠まれた背景の物語がある。
    ストーリーや人物像は史実と異なるかもしれませんが、
    しっとり心に残るお話でした。
    後書きや平安女流作家の家系図も興味深く読みました。

  • お正月が近づくとなにかと目や耳にすることが多い小倉百人一首。三十一文字の和歌の響きを聞いても、情景を目に浮かべるのはなかなか難しいものです。本書は作者が百人一首の中から選んだ句に、平安の人々の政権争いや恋など人間模様を絡めつつ、オリジナルのストーリーをつけたものです。一般的な入門書とは趣が違いますが、背景がイメージできるので百人一首に苦手意識を持っている人にぴったりです。このシリーズは他にも古事記、平家物語、今昔物語など古典10作を、人気作家が読みやすくストーリー化しています。

  • 古典がファンタジーになっています(´∀`)
    ラノベ風の表紙なので、まぁそんな感じ
    古典初心者には、いいかも
    それでも、これが古典のイメージになってしまったら怖いな
    解釈がちょっと「いいのかな~?」っていうのも(;^^)ゞ

    和歌の意味が詳しく書かれていないのもあるので
    分かった上で読まないと分からないかも

  • 図書館

  • この本は百人一首の俳句の意味や解説の本というわけではありません。
    抜粋された俳句が、どのように作られたのかという説明の本になっています

    それぞれの人物の関係性が知れてよかったと思う、一冊です。

  • んー。どうだろう。
    百人一首が身近になる…かなぁ…
    どうなんだろう。
    ただ。
    わたしもだったけど、必死で覚えるだけになり勝ちな百人一首も、詠みひと百人ひとりひとりが、それぞれの想いを込めた歌なんだって考えられるといいかもしれない。とは思う。

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著者プロフィール

東京都生まれ。児童文学作品を中心に幅広く活躍。作品に『赤い実はじけた』(PHP研究所)「ふーことユーレイ」シリーズ『風夢緋伝』(共にポプラ社)『レネット 金色の林檎』(金の星社)『小説キャンディ・キャンディFINAL STORY』(祥伝社)『ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫』(講談社)など。

「2018年 『窓をあけて、私の詩をきいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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