- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784265068180
作品紹介・あらすじ
少年の遊びの場は破壊され、廃墟になってしまった。鉄条網がはりめぐらされ、兵士たちが見張っている。父さんとよく登ったあの美しい丘にはもう行けない。がれきのなかに、少年がふと見つけたちいさな緑の芽。荒れ果てた大地にいのちは甦るのか?危機に満ちた今の時代に生きる子どもたちに、そして、おとなたちに贈る、少年の示した人間の希望の物語。
感想・レビュー・書評
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イギリスの絵本作家の幼い頃の戦争体験から生れた「人間の希望の物語」です。 冷たい鉄条網が張られた荒廃した地に、芽を吹き、大きなブドウの木に成長していく過程をとおして、戦争の愚かさを、生きとし生けるものの命の尊さを、子どもの目線で語られた心震わせる大人社会へのメッセージです。翻訳と解説は柳田邦男氏です。
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戦争が起こっていなくても、偏見や差別はある。
色づかいなどからも、少年の気持ちなどが伝わってくる。 -
戦争があろうとも、自然は〜⁇、本当にそうなのだろうか?疑問。
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少年のくらす街は、家が破壊され、まわりには鉄条網がはりめぐらされている。がれきの山の片すみに、ちいさな緑の葉が芽を出す。少年は、がれきをのけ水をやり、植物の成長を見守る。
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三葛館児童書・大型本 E||FO
大好きだった緑あふれる遊び場が、戦争で破壊され鉄条網がはりめぐらされました。
その瓦礫の中で見つけた命の芽。植物には人間が定めた壁も鉄条網も関係ない。
緑鮮やかな木々や鳥たちと、灰色の瓦礫の土地や鉄条網のコントラスとが色鮮やかで、よりいっそう希望のイメージを際立たせています。どんなところにも希望はあるのだと、そしてその希望は人間がつくりあげた様々な“壁”を乗り越えることができる。力強いメッセージが伝わる1冊です。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=59519 -
2012年4月5日
<a child’s garden>
日本語版デザイン/岡本明 -
希望はきっとわけ合える。おんなじように、水を注いで。