下町不思議町物語 (YA!フロンティア)

著者 :
  • 岩崎書店
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本棚登録 : 343
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784265072040

感想・レビュー・書評

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  • 小学生の頃に地獄堂霊界通信を読んで以来、香月日輪さんからは遠ざかっていたのですが友達にこの本を借りてまた香月先生の本を読みたくなってしまいました。w

    テーマはもしかしたらちょっと重いんだけどその中で頑張る主人公がかわいいですね。
    しかも“トトロ”“ネコバス”とこられたらジブリファンとしては心つかまれずにはいられないでしょう!!!

    あったかい気持ちで気持ちよく読ませていただきました。

    不思議町に私も行きたいなんて・・・ねw

  • 子供にしか行けない不思議な町。登場人物に『妖怪アパートの幽雅な日常』に出てくる古本屋さんが出てきた。あの本を少し子供向けにした感じなのかなぁ。

  • 同じ作者の「妖怪アパートの幽雅な日常」を、小学生向けにした感じですね。「地獄堂霊界通信」よりも、低学年向けかもしれません。
    「妖怪アパートの幽雅な日常」や「地獄堂霊界通信」を、もっと穏便にした内容です。言い方を変えると、作者特有の毒気がだいぶ薄くなってます。

    自分としては、もうちょっと毒気は欲しいですね。


    ちなみに登場人物として『古本屋』が出てきますが、「妖怪アパートの幽雅な日常」に出てた人と同一人物なんでしょうね。


    伏線はいっぱい出てるので、続刊ありそうにも思えるんですが、2007年に出版されて、現時点で続刊が出ていないと言うのは、期待できないのかな。

  • 「そのうち追いつけばええねん。人生は最後に笑たもんの勝ちや」

    古本屋が出てきた・・・。
    って、一番最初に言う事がそれかい!って我ながらつっこみました。

    香月作品らしい一冊。
    いろいろ苦労していて、素直で頭が良くて、周りの大人の言葉一つで簡単に目から鱗を何枚も何枚もぽろぽろ落としてくれる子供。
    正しいことを言って、見守ってくれていて、優しくい大人。
    間違っていて、方向性を誤って、子供を傷付けて、そのことに気付いて後悔して、少し大人になった子供に赦される大人。

    香月作品は基本、パターンが決まっているので、いまいち読んだ気が薄いんですが…(だってどれも同じような話だから違いがね…)
    ただ、やっぱりところどころに出てくる言葉が重い。

    が、現実世界でこんなこと言っても、誰の心にも響きはしないでしょう。
    架空の、虚構の世界であるからこそ、こんなにも重いんだと思う。

    もう少し違うお話が読みたいなーと思います。

  • 両親が離婚して、直之は父親と共に関西から東京へとやってきた。
    言葉も文化も違う世界。学校ではガキ大将にいじめられ、家では実の祖母から冷遇される。
    それでも、直行はけっしてめげたりなんかしない。
    何故なら彼には、秘密の居場所があったのだ。

    夏香る、香月日輪のハートフル妖怪ファンタジー。
    『大江戸妖怪かわら版』にも出演した“彼”が出てくる物語。
    ファン必読の感動作です!!

    院生アルバイトスタッフ

  • 泣けた。強くて元気で、自分の劣っているところも目をそらさずにしっかりと自覚し、常に一生懸命な主人公と、彼を受け入れ温かく見守る喫茶店の常連たちの関係が優しい。

  • 主役は6年生。ちょっと不思議(ファンタジー)あり、男の子でも女の子でも安心してオススメできます。

  • 親とか、先生、とかじゃなくて、第3者的な、自分のことをみとめてくれる大人がいてくれるっていうのはすごく子供にとって救いになるんじゃないかと思う。直之が一生懸命言っていたように、確かにおばけとかがいるってとこも特別なんだけど、それだけじゃなくて、時間がゆっくり流れてくれるような空間にいられるってゆうことが自分にとって特別である、っていう感じ。結構キビシイ環境だったりするんだけど、師匠たちの視線があったかくて苦しい気持ちにならなくてすんだ。香月さんのは子供をとてもあったかく大切にあつかってくれるので好きだ。主人公の子も好きだけど、それを見守る師匠たちがいいなあ。彼らの話をききながらお酒飲みたいなあ。

  • 人と車と物がひしめきあう大都会の、すぐとなりにあるとは思えない昔ながらの情緒あふれる下町・・・不思議町。この町の一画に住む正体不明の不思議な人物「師匠」のもとへ、今日も直之はすっとんでいく。

    香月さんの大江戸かわら版シリーズ、「雀、大浪花へいく」を読んだらこっちを読みたくなってしまい再読。
    高塔さんがすごいお人だって事を再認識したわww。
    しかも妖怪アパートシリーズの古本屋さんも出てたといううれしいおまけ付き。
    当時あんまり気にしてなかった(←ごめんよー)から忘れていたわ、はっはっは。
    作品としては、小学生向け~な感じなのですが、いい年した大人だって感動できる内容になってます。
    変に説教くさくなく、でもしっかり諭すべきところは諭してくれる。
    やっぱり香月さんのお話、好きだわぁ。

  • もののけがいる場でのんきに生活している和服の男や古本屋、
    そこへ入り浸るひとりぼっちな少年(主人公)なので
    「妖怪アパート」シリーズ好きはにやりとするかも。
    読みやすくわかりやすい展開はあいかわらずで、嬉しかったです。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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