- Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784267013010
感想・レビュー・書評
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『ブッダ』。3000ページにも及ぶ、ブッダの一生を描いた長編。仏教に対する手塚治虫流の解釈が散りばめられ、「苦悩するひとりの弱い人間」としてのブッダが鮮やかに、かつ大胆に描かれています。仏教やブッダに対する思想入門書としても最適でしょう。僕にとっては、本書は人生訓としても成り立っています。
「いつも次のことを考えなさい。いま自分は何をしているか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国じゅうの人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとって、あらゆる生きものにとって大事なことなのかよく考えなさい」(第4部でのブッダの台詞)を、僕は特によく思い出します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<07/4/3読了>
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やっぱこうゆうのを「漫画」と呼ぶのでは。
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全十二巻。薄いですが濃ゆいです。
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生と死を見つめる作品としては「火の鳥」の
方が有名ですが、私はコチラの方が好きです。
タイトル通り、仏陀の一生を追った話。
全てが史実通りではありませんが、リアルに
迫る勢いがあります。 -
初めて読んだ手塚治虫作品。
下手に解説つけるのも躊躇われる。
百聞は一見に如かず。別に仏教徒ではないけど、多くの人に読んで欲しいな。 -
人間としての等身大のブッタの生涯を描いた、伝記漫画。第1巻にはまだブッタの姿はなく、タッタやチャプラなどの後々重要になりそう(?)な人々の姿が描かれている。厳しい身分社会の、様々な弊害が印象的に思った。
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手塚治虫の仏陀、人間の変わらない探究心をついている。読みやすい。
仏教思想としては若干薄いけど。 -
ブッダはキャラクターがたくさん出てきて、凄く長い時間の流れを感じるので大作だな、と思います。凄く影響を受けた。
一巻はタッタが蛇の卵と引き換えに己の身を差し出すシーンがとても印象的。 -
高校生の頃、友人に借りて一気に全巻読みました。
人間の弱さや欲望、醜さを描いているのですが、何よりショックを受けたのは、お腹を空かせた人間のために、ウサギが自ら火に飛び込んで自分の身をその人間に捧げる場面。
命の尊さや崇高な精神というものがその一場面で伝えられている気がしました。