感情と勘定の経済学

著者 :
  • 潮出版社
3.33
  • (2)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 42
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784267020520

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ◯あとがきの三つの提言に筆者らしい熱さを感じる
    ・資本主義は資本中毒、資本依存と訳せる capitalism ≒ alcoholism

    ・本音と建前はシステム1とシステム2をきちんと働かせた日本人の長所

    ・観光立国を目指すなら信頼と安心の社会資本としてのおもてなしで居心地よく



    ◯第7章だけでも読む価値があるのでメモ

    災害が起きるとどうなるか。パニックが起こるか?
    パニックはまず起こらない。実は、パニックを起こすのは政治家や役人などのエリート層である。
    パニックを恐れて情報を出さず、かえって不安をあおってしまう、エリートパニック。
    そして一般市民は、逃げるべきときに逃げない「正常性バイアス」「楽観バイアス」
    周りの人が誰も逃げないから「同調行動」


    ほか留めておきたいメモ
    ・マグカップとチョコレートの保有効果
    ・お金を見るだけで行動が変わる
    e.g. 自助努力を重んじる
    e.g. 引越しを友達とわいわいやれなくなる
    ・同調は思考停止につながる
    ・人は主観確率に従って行動する
    ・信頼ゲームは時間をかけるとケチになる意味を考える(システム1が利他的)

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1954年埼玉県生まれ。早稲田大学商学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程退学。明治大学短期大学教授を経て、2004年より明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は行動経済学、ミクロ経済学。主な著書・訳書に、『行動経済学ーー経済は「感情」で動く』(光文社新書)、『慣習と秩序の経済学』(訳書、日本評論社)などがある。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

友野典男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×