砂漠に咲く花 (ランダムハウス講談社文庫)

  • ランダムハウス講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100790

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  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    標的は、はっきり見えていた。狙いを外すことなどあり得なかった。だが、A・Jは外した。その瞬間、彼女は最高の狙撃手から最悪のお荷物へと転落した。伝説の諜報員ケイン・ライト率いる精鋭部隊の、お荷物に。テロ組織の首領ラーザクを仕留めるチャンスは一度きりだった。憧れのケインの前での失敗に、A・Jは、さらにラーザクに捕まるという大失態を演じてしまう。差し迫る拷問の恐怖に彼女は…。T‐FLACシリーズ第4弾。

    口の中が砂っぽくなるような砂漠の描写。においがしそうなラクダの描写。そしてキナの走りを想像するのがなんとたやすかったことか。
    そしてジプシーの占いって鉄壁なのね。それがあったからあっさり最後いけたのねと思う。
    人を最初に打つときはそりゃ躊躇するでしょう、当たり前だと思ったわ。

    Out of Sight by Cherry Adair

  • 対テロ秘密捜査組織T−FLACシリーズ四作目。<br>
    兄弟の双子の片割れカメラマンのケインが主人公。なにかと謎の多いカメラマンのヒーローはT−FLACの一員で、と後付設定もだいぶ無理があるような気がする。しかも伝説とされるほど優秀な工作員。国際的なカメラマンと兼務できるような仕事じゃないだろうというツッコミはいらないのだろうけど。そしてヒロインは新人女性工作員。スナイパーとして抜群の腕を持ち、そして目の覚めるような美人。でも葛藤を抱えていて最初の任務に失敗する。<br>
    まずは評価の高い対テロ秘密捜査組織T−FLACなのに、他に優秀な工作員がいないっていうのはどうよ? と思わなくもない。訓練校を出たての新人に重要な任務を任せなければならないほど、人手不足なのか。それで国際的なカメラマンとかが副業で兼務? そのへんは追求しないのがお約束とはいえ、やはりもう少しマシな理由付けが欲しかった。
    そして周囲の電子機器やモーターを止めてしまうという秘密兵器。ここは笑っていいところなんだろうか? 確かに無線や電子機器なら作為的に故障させることは難しくないかもしれないけれど、車のエンジンに至ってはどうしたらいいのか。しかも結局、その秘密兵器はあっけなく壊れてしまったようだし(詳細はまったく分からないままに)。それに比べれば殺人ウイルスのほうが信憑性がある。<br>
    都合上、たった二人でテロ組織の親玉を追いかけなくてはならないという緊迫した状況下なのに、やることはやるというのはアメリカ流? 休んでいるホテル内は許容範囲としても、作戦中の車のなかで全裸で誘うというのはやり過ぎに思える。もっとやり過ぎなのはラクダの上でだけど。さすがにそれには退いた。とても切羽詰まった状況が一気にどうでもいい場面というか。ロマンチックというよりも向こう見ず。<br>
    二人の関係については、やはり日本とアメリカの違いを感じた。対テロという仕事もあるのだろうけど、まったくの新人も対等に作戦に口を出すところは凄いというか、なんというか。しかもそういう会話がないと話は進まないけれど、英雄視しているヒーローにどうでもいい会話を仕掛けたり、身の上話をさせたり、というのはヒロインだからといっても、社会の違いを感じた。<br>
    で、国家元首たちを秘密裏に一堂に集める、なんてことまずは不可能と思ったら思いっきり萎えた。

  • T-FLACシリーズ四作目。双子の次男、ケインと美貌の工作員A・Jとのロマンス。官能的で刺激のある作品。

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