悪魔は地下室で歌う (ランダムハウス講談社 ソ 1-1)

  • ランダムハウス講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784270100868

感想・レビュー・書評

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  • 本「悪魔は地下室で歌う」ジョン・ソールお得意の誘拐虐待、娘をもし攫われたら?
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2014-12-22

  • 3.5

  •  「恐怖の金太郎飴」ジョン・ソールの新刊。
     女子高生リンジーは、オープンハウスのあった日、何者かに拉致される…。

     今回の恐怖のアイテムは、「オープンハウス」
     家を売りに出すときに、不動産屋や買う人に見せるやつです。まだ普通に住んでる状態のときにやるので、まぁ、見られたくないのに見られてしまうのはよくわかります。でもって、ありそうな恐怖に、びびる。
     日本とは、不動産売買のシステムが根本的に違うんだろう。日本人でよかったよww

     ともあれ、ジョン・ソールなのでお値段ぐらいはちゃんと面白いです。
     が、物足りないんだよね。怪しそうな人の配置も、伏線も、しっかりしてるんだけど、セオリー通り、かな。でもって、オチもたたたっと説明しちゃったって感じで…。
     うーん、ソールだからって期待しすぎなんかなぁ。
     「暗い森の少女」のような、圧倒的な恐怖はないんだよな。
     ホント「暗い森の少女」は怖いです。今まで読んだ中で、怖いベスト5を下がったことは、ない。

  • オープンハウスに犯罪者が紛れ込み、そ知らぬ顔で網を張る―そのアイデアというか着眼点は現代風というか新しいと思う。実際そこまで他人の記憶から“隠れ”られるものかとも思うけど。
    真犯人像は意外性、動機というかそうなってしまったきっかけにしても、この作者らしいとは思う。ゴシック的要素を排してはいるものの、色んな意味でソール作品のパターンを踏んでいるんだろう。なら面白いはずなんだが……真犯人像―途中で犯人のモノローグが何度も挿入されるが、その正体をミスリードしようという意図が見え見えなのだ。その割に意外性を狙い過ぎたのか、ラストが唐突というか強引に持っていったというか、説得力に欠けるように思えてしまった。

    「ミッドナイト・ボイス」同様、どうも期待外れ。

  • これでもかっていう異常と狂気の世界はまさにジョン・ソール。でもこれ、ミステリ的な意外性もあるなあ。その気になれば気づくとは思うのだけれど、素直に読んだ私はまんまと騙されたのでした。
    しかし一番怖いのは犯人の狂気じみた行動の数々よりもむしろ、その原因となった出来事の方だな。こんなトラウマ持っちゃ狂ってもおかしくないし、犯人がむしろ哀れに思えてきます……○○ならではの残虐性、ってのは、やはりジョン・ソール作品としての大きなテーマになっていますね。

  • 身近にある恐怖ですね。
    まあ、日本は“オープンハウス”ってあんまりないからピンと来ないけど、いやだなぁ。買い手をつけるためとはいえ、まだ自分達が住んでる家に他人が見に来るんですよ?う〜ん…キモチワルイ…それこそ、終わって誰もいないと思ってたのに潜んでるかもしれない…
    っていうのと、誘拐犯の目的がわからない恐怖。

    「自分がこんなに愛してるんだから、愛してくれ。」

    押し売りです。普通でも怖いです。

    いなくなった娘、リンジーを必死に探そうとする母親カーラ。
    手がかりも全く無いまま、警察には「思春期によくある家出」だと言われ、捜査もろくにしてもらえないながらも、自分に出来ることをこなしていく様子が、切ないです。
    結局誘拐犯は、解離性同一性障害だったんですかね。幼い頃に受けた、性的虐待が原因の。
    リンジーは救出されますが、誘拐犯がどうして?何のために?ってのは不明なままです。

    面白かったけど、もうちょっとハッキリさせて欲しかった。

  • 父親の仕事の関係でマンハッタンに引っ越すことになったリンジー。オープンハウスに何者かにさらわれ監禁される。リンジーと同じような状況で行方不明になっている人が他にもいるのがわかってくる。

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